結論ですが、
バルトリン腺のう胞とは、腟の入口付近にあるバルトリン腺の中に粘液が満たされて袋状の構造になったものです。
この記事は「バルトリン腺のう胞」について知りたいヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「バルトリン腺のう胞」についてわかります。
バルトリン腺のう胞って何ですか?
このような疑問にお答えします。
陰部が腫れている!と自覚したときに、受診すると「バルトリン腺のう胞」だと判明することがあります。
では、「バルトリン腺のう胞」って何だろう?
ということで、今回は「バルトリン腺のう胞」について説明していきます。
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この記事のまとめ
バルトリン腺のう胞とは
バルトリン腺のう胞とは、腟の入口付近にあるバルトリン腺の中に粘液が満たされて袋状の構造になったものです。
「バルトリン腺」は、腟の入口付近に左右ある小さな腺です。
腺の出口の部分が詰まってしまうと、内部に液体がたまり、腺が腫れて「のう胞」という袋状の構造ができます。
これを「バルトリン腺のう胞」といいます。
のう胞の大きさは、さまざまであり、豆みたいに小さいものから、ピンポン玉よりも大きくなるものまであります。
多くの場合、片側だけに生じ、陰部の観察によって診断がされます。
バルトリン腺のう胞の症状
無症状・陰部の腫れ
バルトリン腺のう胞のほとんどは症状を引き起こしません。
しかし、「のう胞」が大きくなると、外陰部の左右の形が違って見えたり、陰部の腫れている自覚によって、「のう胞」に気づく場合があります。
歩行障害
バルトリン腺のう胞が大きくなると、歩くときに「のう胞」が当たってしまい、歩行障害が起こります。
性交障害・排尿障害
バルトリン腺のう胞が大きくなると、腟口が狭くなり「性交障害」や、おしっこの出口である「尿道口」にかかると「排尿障害」などの症状が起こります。
膿瘍(感染症)
バルトリン腺のう胞に感染すると膿瘍が形成されます。
感染症によって、痛み・発熱などの症状が起こります。
また、細菌が血流に及ぶと、感染が全身に波及し、菌血症・敗血症など重篤な状態となる可能性があります。
バルトリン腺のう胞の治療
穿刺・排液
バルトリン腺のう胞の内容液を、針で刺して抜きます。
腫れは改善しますが、再発することが多いです。
切開・排液(開窓術)
バルトリン腺のう胞を、メスやレーザーなどによって切開して排液します。
切開創は自然治癒していき、再発は比較的すくないです。
造袋術
バルトリン腺のう胞を切開し、切開創の内側を外陰部に縫合し、内部に液体がたまらないように開放する手術です。
カテーテル留置
バルトリン腺のう胞を小さく切開し、細いチューブ(カテーテル)を挿入します。
カテーテルの挿入後にバルーンを膨らませ、留置すると開口部が形成され、内容液がたまらなくなります。
切除術
バルトリン腺のう胞を手術によって切除します。
抗生剤
膿瘍ができていれば、抗生剤を使用して感染の治療が行われます。
まとめ
今回は「バルトリン腺のう胞」について説明しました。
陰部が腫れている場合、部位が部位だけに、婦人科の受診をためらわれる人も少なくありません。
女性のデリケートな部位の診察になるので、受診のハードルは高いかと思います。
しかし、病状によっては、気がついたときには手遅れになってしまうこともあります。
勇気をもって婦人科を受診することをオススメします。
この記事によって、「バルトリン腺のう胞」について理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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