結論ですが、
エストラーナテープは、「エストロゲン」(女性ホルモン)が入っている貼り薬であり、更年期症状をやわらげたり、「骨」や「血管」を健康的にする効果があります。
この記事は「処方されるくすり」について知りたいヒトに向けて書いています。
くすりの疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています
この記事を読むことで「エストラーナテープ」についてわかります。
「エストラーナテープ」というくすりを処方されましたが何ですか?
このような疑問にお答えします。
貼り薬を出された場合、どこに、どのように、どのタイミングで使っていいものか疑問になるかと思います。
そして、くすりの使い方を教えてもらっても…
いざ、くすりを使おうとした場合に忘れてしまっていたり、本当にこれで合っているのか心配になるかと思います。
では、「エストラーナテープ」ってなんだろう?
ということで、今回は「エストラーナテープ」について説明します。
この記事のまとめ
エストラーナテープとは
エストラーナテープは、「エストロゲン」(女性ホルモン)が入っている貼り薬であり、更年期症状をやわらげたり、「骨」や「血管」を健康的にする効果があります。
エストラーナテープは、「エストロゲン」(女性ホルモン)が入っており、その成分は皮膚から吸収されます。女性ホルモンが低下したことに伴う、のぼせ・ほてり・多汗など症状を改善する効果があります。
また、症状以外にも「骨」を強くして骨粗しょう症を予防する効果があったり、「血管」を強くして血管の詰まりや破裂を防ぐ効果も期待できます。
エストラーナテープの適応症
エストラーナテープは、「エストロゲン」(女性ホルモン)が低下した状態に対して使用されます。
たとえば、更年期にさしかかると、女性ホルモンが低下して、のぼせ・ほてり・多汗・などさまざまな症状に悩まされ、「更年期障害」がおこります。
また、手術によって卵巣が両方とも摘出されると、「卵巣欠落症状」によって更年期障害と同じような症状が起こります。
エストラーナテープは、「更年期障害」「卵巣欠落症状」、「閉経後骨粗しょう症」「性腺機能低下症」が適応症となります。
エストラーナテープの使い方
エストラーナテープは、成人において0.72mgを下腹部か臀部(おしり)に貼り、2日毎に貼りかえて使います。
エストラーナテープは貼り薬であり、「下腹部」か「臀部(おしり)」に貼ります。2日毎に貼りかえますが、貼りかえを忘れないように注意しましょう。
また、通常のエストラーナテープでは1枚あたり「0.72mg」含有しています。成人では基本的には「0.72mg」を使いますが、小児では「0.09mg」「0.18mg」「0.36mg」など段階的に増量して使うこともあります。かならず、用法用量を確認するようにしましょう。
エストラーナテープの副作用
エストラーナテープは、女性ホルモンが含まれており、いくつか副作用が起こる場合があります。
女性ホルモンが乳腺に作用して「乳房緊満感」「乳房痛」、女性ホルモンが子宮に作用して「性器出血」「帯下異常」などの副作用があります。また、貼った部位の「皮膚の赤み」「かゆみ」などあります。
他にも、じんましん、呼吸困難、全身倦怠感、むくみや、血栓塞栓症、アナフィラキシーなどの重篤な副作用の報告があります。
まとめ
今回は「エストラーナテープ」について説明しました。
「エストラーナテープ」は更年期以降の健康管理をおこなう上で、とても重要な役割をします。
女性ホルモンが低下するタイミングで、体にさまざまな変化が起こります。
症状に現れるものがあれば、症状に現れないものもあります。
「エストラーナテープ」は、それらを改善する効果があります。
ただし、エストラーナテープはホルモン剤であり、副作用もいくつか知られています。
担当医と相談し、より安全にエストラーナテープを使用するようにしましょう。
そして、いつまでも健康的に過ごせることを願っています。
エストラーナテープの使い方がわからない時は、この記事を参考にしていただき、くすりを正しく使って頂ければ幸いです。
この記事によって「エストラーナテープ」というくすりについての理解が深まり、一人でも多くの人に役立って頂ければ幸いです。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
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