婦人科での診察【3つの基本診察】

結論ですが

婦人科の診察では、「内診」「経腟エコー」「腟鏡診」などがおこなわれます。

この記事は「婦人科を受診する」女性向けに書いています。
婦人科を受診することへの疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「婦人科での診察」についてわかります。

婦人科を受診したときに、どのような診察がおこなわれますか?

このような疑問にお答えします。

婦人科ではどのような診察がされるのかわからない?
診察は恥ずかしいです!
痛くないか心配…

とくに初めて、婦人科を受診する人にとって不安でいっぱいだと思います。

実は、婦人科でよく行われる診察があります。

ということで、今回は「婦人科の基本的診察」について説明します。

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この記事のまとめ

内診

内診とは

内診は、「腟口」と「腹部」の両方から手指を使って挟み込むように診察します。

内診では、両手を使います。
一つは、「腟口」からの内診指を使って、もう一つは「腹部」からの手を当てた腹診をします。「腟の方」と「腹部」の両方から挟み込むようにして「子宮」や「卵巣」などを触って診察します。

内診の目的

内診では、「子宮」や「卵巣」が腫れていないか、またそれらの動きやすさなどを評価する目的で行われます。

内診で、「腹部」と「腟口」から挟み込むようにして診察します。「子宮」や「卵巣」の腫れがないか、「子宮」や「卵巣」の動きやすさ、腹痛があるときには痛い部分はどこかなどを評価します。

内診の流れ

内診では、「着替え」「内診台に座る」「内診」の順で行われます。

「腟」からの検査になるため着替えが必要になります。
下着まで脱いで、診察の準備をしましょう。恥ずかしいと思うので、下半身をタオルで巻いて隠してもいいでしょう。なお、上着は着たままで大丈夫です。

内診台に座って、内診が行われます。
内診台は自動で動いて、足が開いた状態になります。
内診の時には、力を入れずにリラックスした状態で受けると痛みは少なく診察を受けられます。

経腟エコー

経腟エコーとは

経腟エコーは、「腟口」からエコー検査をする方法です。

エコーを当てる位置によって、腟の中に挿入して当てる「経腟エコー」、お腹に当てる「経腹エコー」、肛門から直腸の中に挿入して当てる「経直腸エコー」などがあります。

基本的には、子宮や卵巣が最も観察しやすい「経腟エコー」が行われます。
しかし、「性交渉の経験がない方」や「内診が苦手な方」、「未成年の若い人」では、「経腟エコー」ではなく「経腹エコー」や「経直腸エコー」が行われます。

「内診」の診察の流れで「経腟エコー」が行われることが多いです。

経腟エコーの目的

経腟エコーは、「子宮」や「卵巣」が腫れていないか、お腹に水(腹水)がたまっていないか評価する目的で行われます。

体の中にある臓器は外側から目で見てもわかりません。
そこで登場するのがエコー検査です。

超音波を当てて、その反響(エコー)を利用して、モノの形を描出するのです。
つまり、経腟エコーは、臓器(子宮や卵巣など)の形に異常がないか確認する目的で行われます。
なお、エコー検査は、CTやレントゲン検査のように「放射線被ばく」はなく、「痛み」もないため、体への負担が少ない検査です。

腟鏡診

腟鏡診とは

腟鏡診は、「腟鏡」(クスコ)という器械を用いて診察をおこないます。

「腟鏡」(クスコ)には、「材質」「サイズ」「形状・構造」によって様々な種類があります。
患者さんにあったサイズの「腟鏡」を使って診察します。
「内診」や「経腟エコー」などの診察の流れで「腟鏡診」が行われることが多いです。

「腟鏡」を腟の中に挿入して、広げて使います。
挿入するとき、広げるときに息を吐くようにしてリラックスした状態になると、痛みが少なく診察を受けることができます。

腟鏡診の目的

腟鏡診は、「腟の中」や「子宮頸部」(子宮の入り口の部分)を観察や処置をするため用いられます。

「腟鏡」(クスコ)という器械を用いて、「腟の中」や「子宮の入り口」などを観察します
たとえば、

性器出血がある場合にはどこから出血しているのか
陰部のできものがある場合には腟内まで広がっているか

などの病変の程度を把握するために行われます。
また、「腟の中」や「子宮の入り口」から分泌物などの検体を採取するためにも「腟鏡診」が行われます。

まとめ

今回は「婦人科の基本的診察」について説明しました。

婦人科ではどのような診察が行われるかわからず、婦人科の受診をためらわれる人も少なくありません。
女性のデリケートな部分の診察になるので、受診のハードルは高いかと思います。

しかし、病状によっては、気がついたときには手遅れになってしまうこともあります。

勇気をもって婦人科を受診しましょう。

婦人科は困った人の味方です。

この記事によって「婦人科の基本的診察」についての理解が深まり、受診に対する不安が和らぎ、一人でも多くの人に役立って頂ければ幸いです。

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