結論ですが
性器ヘルペスは性感染症であり、再発を繰り返すことがあります。
この記事は「病気を指摘された」女性に向けて書いています。
女性特有の病気に関して理解を深めるお手伝いができればと思っています。
この記事を読むことで「性器ヘルペス」についてわかります。
性行為をした後に、陰部にできものが出来て、痛みをともなうことがあります。
とくに、「みずぶくれ」や「浅い潰瘍」が出来ている場合には、今回説明する性器ヘルペスの可能性が高いです。
陰部の症状であり、受診をためらう人が多いかと思います。
しかし、症状が重症化してしまう可能性もあるため、勇気をもって産婦人科を受診するようにしましょう。自分のからだは自分で守るしかないです。
今回、性感染症の一つである「性器ヘルペス」について説明していきます。
この記事のまとめ
- 性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスというウイルス感染であり、性行為によって感染します。
- 外陰部や口唇に「みずぶくれ」や「浅い潰瘍」などの病変が形成されたり、「発熱」「排尿・排便困難」などの神経症状がみられることもあります。
- 抗ウイルス薬で治療するとともに、感染を広げないためにとくに治療中は性行為を控えましょう。再発を何度も繰り返す場合は、無症状でも抗ウイルス薬を定期的に内服することがあります。
性器ヘルペスはどんな病気ですか?
単純ヘルペスウイルスというウイルス感染であり、性行為によって感染します。主に「性器」や「口唇」に感染し病変を呈することが多いです。
ヘルペスウイルスが初めて感染した後は神経に潜伏感染し、免疫力が低下したときに再活性化して再発をするという特徴があります。初めての感染では症状が激しく、再発することが多いです。
性器ヘルペスはどんな症状がおこりますか?
外陰部に「みずぶくれ」や「浅い潰瘍」などの病変が形成されます。口唇に病変がみられることがあり、oral sexが「性器」と「口唇」の感染ルートになります。
痛みをともない、歩いたときにこすれて痛かったり、おしっこするときにしみて痛みます。
また、38度以上の発熱や、排尿・排便困難などの神経症状がみられることもあります。
性器ヘルペスはどんな検査をおこないますか?
性器ヘルペスは、基本的には病変部を見ること「視診」によって診断します。
また補助的に、外陰部の「みずぶくれ」や「浅い潰瘍」などの病変をぬぐってウイルスの抗原検査や細胞診検査を行ったり、血液検査でウイルスの抗体検査を行ったりすることがあります。
性器ヘルペスはどんな治療をおこないますか?
ヘルペスウイルスに対する「バラシクロビル」「アシクロビル」「ファムシクロビル」などの抗ウイルス薬で治療します。内服薬や点滴薬、軟膏のくすりがあり、症状に応じて使い分けます。
なお、ヘルペスウイルスは性行為によって感染するので、とくに治療中は性行為を控えましょう。また、無症状でも感染する可能性がありコンドームの使用などの感染予防をしましょう。
また、ヘルペスは免疫低下して再活性化して再発を繰り返すことが多いです。再発を何度も繰り返す患者さんには、無症状でも抗ウイルス薬を定期的に内服することがあります。
まとめ
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスというウイルス感染であり、性行為によって感染します。
外陰部や口唇に「みずぶくれ」や「浅い潰瘍」などの病変が形成されたり、「発熱」「排尿・排便困難」などの神経症状がみられることもあります。
抗ウイルス薬で治療するとともに、感染を広げないためにとくに治療中は性行為を控えましょう。再発を何度も繰り返す場合は、無症状でも抗ウイルス薬を定期的に内服することがあります。
性器ヘルペスは性感染症のひとつです。
「性感染症」に対して正しい知識をつけて、対策をして備えることが大切です。
この記事によって、「性器ヘルペス」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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