結論ですが
鉄欠乏性貧血は、鉄が不足するために起こる貧血のことです。
この記事は「病気に関して疑問がある人」に向けて書いています。
病気に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「鉄欠乏性貧血」についてわかります。
健康診断で「貧血」が指摘されましたが、どうすればいいですか?
このような疑問にお答えします。
貧血を指摘される人は多いです。
とくに、成長期にある人、激しい運動をする人、月経の量が多い女性など、貧血になりやすいです。
では、鉄欠乏性貧血といわれたらどうすればいいですか?
ということで、今回は「鉄欠乏性貧血」について説明していきます。
この記事のまとめ
鉄欠乏性貧血とは
鉄欠乏性貧血とは
鉄欠乏性貧血は、鉄が不足するために起こる貧血のことです。
血液中の赤血球を構成している「ヘモグロビン」というタンパクがあります。「ヘモグロビン」を生成するには「鉄」が欠かせないです。
その「鉄」が不足するために「ヘモグロビン」が低下し貧血となった状態のことを「鉄欠乏性貧血」と呼ばれます。
貧血とは
貧血とは、何らかの原因で赤血球が減少した状態のことです。
血液検査で「Hb」(ヘモグロビン)という項目をみて貧血かどうか検査します。
成人女性の場合では、ヘモグロビンの値がおおよそ「11(g/dl)」以下で貧血と判断されます。
鉄欠乏性貧血の症状
鉄欠乏性貧血では、「易疲労感」「息切れ」「動悸」「全身倦怠感」「立ちくらみ」などの症状が現れます。
「赤血球」は全身に酸素を運ぶ役割をしますが、貧血では十分な量の酸素を運搬することができなくなります。
すると、からだを動かすとすぐに「疲れやすく」「息切れ」しやすくなったり、心拍数があがり「動悸」が起こります。また、「全身倦怠感」「立ちくらみ」などの症状があらわれます。
鉄欠乏性貧血の原因
鉄分の摂取不足
鉄分の摂取不足によって、鉄欠乏性貧血が起こります。
具体的にいうと、「偏食」による鉄分摂取不足、「胃腸切除術」などによる鉄分の消化吸収低下などが挙げられます。
鉄分の需要増加
鉄分の需要増加によって、鉄欠乏性貧血が起こります。
具体的にいうと、「成長期」による必要な鉄分が増加すること、「妊娠・授乳期」に伴う体への変化による鉄分の需要増加などが挙げられます。
出血
出血によって、鉄欠乏性貧血が起こります。
具体的にいうと、「月経」などの性器出血による出血、胃・十二指腸などの消化管出血、交通外傷などによる多量出血などが挙げられます。
鉄欠乏性貧血の治療
鉄分摂取
軽度な貧血であれば、食事などで鉄分を摂取することで治療を行います。
「レバー」「しじみ」「小松菜」「ほうれんそう」など鉄分を多く含む食品を摂りましょう。
また、鉄分の吸収には「ビタミンC」が効果的であり、赤血球が作られるときには「ビタミンB6」「ビタミンB12」「葉酸」が必要になるので、それらの摂取も意識しましょう。
また、紅茶・コーヒー・緑茶に含まれる「タンニン」や、穀物・野菜・果物に含まれる「フィチン」という成分は鉄の吸収阻害するため摂りすぎに注意が必要です。
鉄剤の薬
中等度以上の貧血であれば、鉄剤の薬を使って治療を行います。
鉄剤には、「錠剤」「カプセル」「粉薬」「シロップ剤」など様々な剤形があります。
飲みにくい薬なので、自分にあった剤形を選ぶといいでしょう。また、胃不快感が出やすいので、胃薬と一緒に飲むことが多いです。
どうしても飲むことが出来ない場合は「注射」もあるので担当の医師と相談してみると良いでしょう。
輸血
重度の貧血であれば、「輸血」をおこなって治療を行います。
ヘモグロビンの値が低く、貧血による症状がひどい場合には、「輸血」が行われます。
輸血は、通常他人の血液が用いられるので、アレルギー反応や感染症などのリスクがあります。しかし、そのリスク以上に必要と判断された場合には、輸血が行われます。
まとめ
今回は「鉄欠乏性貧血」について説明しました。
とくに症状が気にならない人でも、血液検査をしたら「貧血」だとわかる場合があります。
全身だるい…
なんとなく気力が湧かない…
疲れやすい…
そんな症状で悩まされている時には「貧血」が隠れている場合があります。
貧血の状態に慣れてしまい、重度の貧血になっているなんてことも…
いつもと体調が違っておかしいと思ったら、血液検査で貧血を評価してもらうことをオススメします。
この記事によって「鉄欠乏性貧血」の理解が深まり、一人でも多くの人が健康的に過ごすことが出来ることを願っています。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
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