月経症状【診療案内】

結論ですが、
「月経症状」の悩みがある場合、婦人科を受診して相談するようにしましょう。

この記事は「婦人科の受診で悩んでいる」女性に向けて書いています。
婦人科受診に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「月経症状の診療」についてわかります。

月経の痛みがひどいです…
月経の量が多い!?
月経をずらしたい!!

このような「月経に関する悩み」があるときに、婦人科を受診しようか悩むことがあるかと思います。
いざ、実際に受診しようと思ったときに、医療機関が沢山あって、どこのクリニックを受診すればいいのか迷うかと思います。

私事ですが、2021年7月に「宮の沢スマイルレディースクリニック」(北海道札幌市)を開院する予定です。

今回は、当院における「月経症状の診療」について、紹介していきたいと思います。

この記事のまとめ

1.月経の痛み

月経困難症とは

月経困難症とは、「月経にともなう症状」によって日常生活に支障をきたし、治療対象になるものをいいます。
とくに、「月経の痛み」で悩まされる人が多いです。他にも、「お腹のハル感じ」「腹痛」「腰痛」「頭痛」、「抑うつ」「イライラ」「疲労感」などの症状が起こります。

月経困難症の検査

月経困難症では、エコーなどの「画像検査」、「血液検査」、「おりもの検査」などが行われます。
「画像検査」では、月経困難症の原因となる病変がないか確認します。
「血液検査」では、感染症の可能性や炎症反応などを確認します。
「おりもの検査」では、「クラミジア」「淋菌」などの腹痛を来すような感染症がないか確認します。

月経困難症の治療

月経困難症の治療は、月経痛の症状の改善、原因疾患に対する治療などが行われます。
月経の痛みに対して、「NSAIDs」などの「痛み止め」が使われることが多いです。
他にも「低用量ピル」や「漢方薬」「鎮痙薬」などの薬を使用したり、「子宮内避妊具」を使います。
「子宮筋腫」「子宮腺筋症」「子宮内膜症」などの月経痛を来たす病気がある場合には、対症療法と並行して、これらの治療を考慮します。

2.月経の量が多い

過多月経とは

過多月経は、月経の量が多く「140ml以上」のときをいいます。
月経の量の正常範囲は「20ml-140ml」です。ちなみに、生理の量が「20ml以下」だと「過少月経」といいます。

過多月経の検査

過多月経では、エコーなどの「画像検査」、「血液検査」、「子宮がん検診」、「妊娠検査」などが行われます。
「画像検査」では、過多月経の原因となる病変がないか確認します。
「血液検査」では、貧血の程度、血液のかたまりやすさなどを確認します。
「子宮がん検診」では、過多月経の原因として「子宮頸がん」や「子宮体がん」などが隠れていないか確認します。
「妊娠検査」では、妊娠異常にともなう出血が考えられる場合に行われます。

過多月経の治療

過多月経の治療は、月経の量をおさえる薬、子宮内避妊具、手術などが行われます。
月経の量をおさえるために、「止血剤」や「低用量ピル」や「漢方薬」などの薬を使用したり、「子宮内避妊具」を使います。
早く出血を止めたい場合は「子宮内膜掻爬(そうは)術」が行われたり、希望があれば「子宮全摘出術」などが行われます。

3.月経が来ない

続発性無月経とは

続発性無月経とは、今まであった月経が3ヶ月以上来ない場合をいいます。
ちなみに、18歳になっても1回も月経がない状態であれば「原発性無月経」といわれます。

続発性無月経の検査

続発性無月経では、エコーなどの「画像検査」、「妊娠検査」、「血液検査」などが行われます。
「画像検査」では、無月経の原因となる病変がないか確認します。
「妊娠検査」では、妊娠による無月経なのか確認します。
「血液検査」では、無月経の原因となるホルモン異常や閉経状態などを確認します。

続発性無月経の治療

続発性無月経の治療は、診断的治療が行われたり、明らかな原因があればその治療が行われます。
無月経の治療では、「プロゲステロン」単剤や、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つのホルモン剤を使って月経を起こす診断的治療が行われます。
また、「甲状腺機能異常」「高プロラクチン血症」「多嚢胞性卵巣症候群」などの明らかな原因があればその治療が行われます。

4.月経前の症状がつらい

月経前症候群とは

「月経前症候群」(PMS)とは、「月経の3日から10日前」の間に様々な症状を認め、月経が来ると症状が改善して消失し、日常生活に支障を来たすものをいいます。
「腹痛」「頭痛」「乳房痛」「むくみ」など身体的症状、「情緒不安定」「イライラし」「抑うつ」など精神症状などさまざまな症状を来します。

月経前症候群の診断

月経前症候群の診断は、とにかく症状を確認することが重要です。
「月経前症候群」では、月経の前に毎回症状が現れて、月経がはじまると症状が和らぐことが特徴です。症状が似ている「うつ病」などの病気が隠れている場合があるため注意が必要です。

月経前症候群の治療

月経前症候群の治療は、「対症療法」、「排卵抑制剤」、「生活指導」などが行われます。
痛みに対して「痛み止め」、むくみに対して「利尿薬」、精神症状に対して「抗うつ薬」「抗不安薬」「精神安定薬」などの「対症療法」が行われます。
また、月経前症候群は「排卵」を抑えることで症状が改善することが知られており、「低用量ピル」や「GnRH製剤」などが使われます。
さらに、「症状日記」「カウンセリング」「規則正しい生活習慣」など生活指導が行われます。

5.月経をずらしたい

月経移動とは

月経移動とは、くすりをつかうことで月経が来る日を移動して調整することをいいます。
たとえば、「月経の日と旅行が重なってしまう」「大事な日に月経が来てほしくない」などの悩みがある場合に「月経移動」が行われます。

月経移動の方法

月経移動は、「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンが含まれている「ピル」を使用します。
月経を遅らせたい場合には、「次の月経予定日の5-7日前」から「遅らせたい日」まで中用量ピルを飲みます。
月経を早めたい場合には、「月経3-7日目」から10-14日間以上、低用量ピルもしくは中用量ピルを飲みます。ピルを飲み終わると、およそ2-5日後に月経がおこります。

余裕をもって早めに受診しましょう

月経移動では、「月経を遅らせる方法」、「生理を早める方法」いずれを選ぶにしても、ピルを飲むべき時期が決まっています。
あまりにギリギリに受診した場合は、ピルを飲み始める時期を過ぎてしまうことがあり、月経移動に失敗する可能性が出てきます。
月経移動を希望する場合には、余裕をもって早めに受診するようにしましょう。

まとめ

今回は「月経症状」について説明しました。

月経の症状で悩まされているときに、
婦人科を受診するかどうか迷ってしまう場合があるかと思います。

勇気を出して婦人科を受診して相談するようにしましょう。
きっとあなたの悩みが解決できます。

月経症状の原因で重大な病気が隠れている場合もあります。
心配であれば、早めに受診するようにしましょう。

今後も引き続き、皆さんの健康に役立つ情報を発信していきたいと思います。

そして、2021年7月の「宮の沢スマイルレディースクリニック」(北海道札幌市)開院に向けて準備をすすめていきます。

女性特有の悩みがあった場合はもちろんのこと、症状がない時にも健康管理を行なったり、病気の予防などをサポートしていけるようなクリニックを目指していきたいと思います。

この記事によって、「月経症状の診療」についての理解が深まり、婦人科受診の悩みが解決し、健康的に笑顔で過ごせる人が一人でも多くなることを願っています。

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