ノバーＴ挿入後の注意点【５つ】

結論ですが、

ノバーＴ挿入後の注意点として、「位置のズレ・脱落」「不正出血」「感染症」「異所性妊娠」「CT・MRI」などがあります。

この記事は「ノバーＴ」について知りたい女性に向けて書いています。
医療・健康に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ノバーＴ」についてわかります。

ノバーＴを挿入した後は、どのような注意点がありますか?

このような疑問にお答えします。

ノバーＴとは、避妊効果を高めるため銅が付加されている子宮内避妊具のことです。

ノバーＴは、普段の避妊だけでなく、性行為をしてから120時間以内に使用することで「緊急避妊」にも使うことができます。

では、ノバーＴを挿入した後は、どのような注意点がありますか?

ということで、今回は「ノバーＴ挿入後の注意点」について説明したいと思います。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

この記事のまとめ

ノバーＴの注意点1：位置のズレ・脱落

ノバーＴを挿入した後には、「位置のズレ・脱落」に注意しましょう。

ノバーＴは、子宮の中の正しい位置に留置されることで効果が発揮します。
ノバーＴの位置がずれたり、自然脱落してしまうと、避妊効果がなくなるため、予期せぬ妊娠につながります。

ノバーＴを挿入したら、定期的にエコーでミレーナの位置を確認するようにしましょう。
エコーで確認しにくい場合には、レントゲンやCTで確認することもできます。

ノバーＴの注意点2：不正出血

ノバーＴを挿入した後には、「不正出血」が起こることがあります。

ノバーＴを使用すると、最初の数か月は、ほとんどの場合「不正出血」が起こります。
子宮の中に異物が入った刺激によって少量の不正出血が起こるようであり、とくに心配はいりません。

ただし、他に不正出血となる原因がないか確認するため、定期的に診察を受けて、ノバーＴの位置確認、子宮がん検診などの検査を受けることは怠らないようにしましょう。

ノバーＴの注意点3：感染症

ノバーＴを挿入した後には、「感染症」に注意しましょう。

ノバーＴ挿入によって感染症が起こる場合があります。

基本的に体内に人工物が入ると、感染源になります。
子宮の中にノバーＴという人工物が入ると、そこに感染して感染症を起こす場合があります。

ノバーＴ挿入後に、おりものが増えた、おりものが臭う、発熱・腹痛などの症状が出た場合には、子宮の中の感染症が疑われますので、必ず受診して相談するようにしましょう。

ノバーＴの注意点4：異所性妊娠

ノバーＴを挿入した後には、「異所性妊娠」に注意しましょう。

ノバーＴ挿入後、異所性妊娠が起こる場合があります。

ノバーＴが挿入されると、付加されている銅の影響で精子の活性を低下させ、子宮の中に異物があることで受精卵が子宮内に着床することを防ぐことで避妊効果が発揮します。
ただし、受精卵が卵管などの子宮の中以外の場所に妊娠する「異所性妊娠」が起こる場合があります。

月経が来ない、胸が張る、つわりなどの妊娠を疑う症状や、腹痛などがある場合には、必ず受診して相談するようにしましょう。

ノバーＴの注意点5：CT・MRI

ノバーＴを挿入した後には、「CT検査」は基本的に可能ですが、「MRI検査」は控えるようにしましょう。

ノバーＴを挿入した後は、画像にうつりますが「CT検査」は基本的には可能です。

ただし、ノバーＴには、銅が付加されており、金属が使われていますので、「MRI検査」は基本的には控えるようにしましょう。
銅付加IUDである「ノバーＴ」の添付文書には、
「非臨床試験においてMRI検査は安全であることが報告されている。
1.5テスラの磁場において銅付加IUDのたわみや著しい温度変化が認めなかった。
また別の銅付加IUDでは3.0テスラの磁場において、たわみ・回転・著しい温度変化やMRI画像が認めなかった。」
とされています。

ただし、臨床試験ではないこと、銅という金属が使われていることなどの理由から、MRIの安全性を考慮して、ノバーＴなどの金属が使用されているIUDを使用している場合には、MRIを行わない医療機関が多いです。