結論ですが、
多嚢胞性卵巣症候群は、月経異常・多嚢胞性卵巣・ホルモン異常の3つがそろったときに診断されます。
この記事は「婦人科の病気に関して疑問がある人」に向けて書いています。
病気に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「多嚢胞性卵巣症候群の診断」についてわかります。
多嚢胞性卵巣症候群ってなんですか?
このような疑問にお答えします。
月経がなかなか来ない
しかし妊娠反応は陰性
普段から月経不順です
なかなか妊娠しないです
などの症状で産婦人科を受診したときに「多嚢胞性卵巣症候群」(PCOS)だと判明することがあります。
では、多嚢胞性卵巣症候群ってどのように診断されますか?
ということで、今回は「多嚢胞性卵巣症候群の診断」について説明します。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
この記事のまとめ
多嚢胞性卵巣症候群の診断1:月経異常
多嚢胞性卵巣症候群の診断として、「月経異常」の症状があります。
多嚢胞性卵巣症候群では、排卵がうまくいかないことが多いです。
排卵がうまくいかないと、ホルモンバランスが乱れて、月経が乱れることにつながります。
とくに、月経がなかなか来ない「稀発月経」や、月経が3ヵ月以上来ない「無月経」、月経周期がバラバラである「月経不順」などの月経異常がみられます。
そして、月経異常の症状があることが、多嚢胞性卵巣症候群の診断基準にもなっています。
多嚢胞性卵巣症候群の診断として、「月経異常」の症状があるのです。
多嚢胞性卵巣症候群の診断2:多嚢胞性卵巣
多嚢胞性卵巣症候群の診断として、「多嚢胞性卵巣」のエコー所見があります。
まず、月経1周期につき、1つの卵胞(主席卵胞)が発育して排卵されます。月経周期や個人差はありますが、およそ月経14日目あたりに排卵されます。
しかし、多嚢胞性卵巣症候群では、「排卵」がうまくいかなかったり卵胞がうまく発育されないと、卵巣に「小のう胞」(2-9mm)となって残ります。
エコー検査で、この小のう胞が多く(片側卵巣に10個以上)みられる卵巣のことを「多嚢胞性卵巣」と呼ばれます。
そして、「多嚢胞性卵巣」があることが、多嚢胞性卵巣症候群の診断基準にもなっています。
多嚢胞性卵巣症候群の診断として、「多嚢胞性卵巣」のエコー所見があるのです。
多嚢胞性卵巣症候群の診断3:ホルモン異常
多嚢胞性卵巣症候群の診断として、「ホルモン異常」の血液検査所見があります。
とくに、脳の下垂体という部分から分泌される「LH」(黄体刺激ホルモン)「FSH」(卵胞刺激ホルモン)や、「男性ホルモン」が測定されます。
「LH」が高値で「FSH」が正常値、「男性ホルモン」が高値であることが、多嚢胞性卵巣症候群の診断基準にもなっています。
多嚢胞性卵巣症候群の診断として、「ホルモン異常」の血液検査所見があるのです。
まとめ
今回は「多嚢胞性卵巣症候群の診断」について説明しました。
多嚢胞性卵巣症候群は理解するのがなかなか難しい疾患だとおもいます。
月経異常の症状で悩んでいる人、なかなか妊娠しない人では、この「多嚢胞性卵巣症候群」が隠されている場合があります。
症状で悩まれている場合は、勇気をもって婦人科を受診しましょう。
婦人科は症状で困っている人の味方です。
この記事によって「多嚢胞性卵巣症候群の診断」の理解が深まり、一人でも多くの人が健康的に過ごすことが出来ることを願っています。
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