結論ですが、
ピルの休薬が必要なタイミングは、副作用が重度の場合・妊娠を希望する場合・年齢・手術などがあります。
この記事は「ピル」について知りたい人に向けて書いています。
ピルに関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ピルの休薬が必要なとき」についてわかります。
ピルを使っていますが、このような場合にはやめた方がいいですか?
このような疑問にお答えします。
避妊目的、月経症状の改善目的などでピルを飲んでいる人がいるかと思います。
ピルは毎日同じ時間に1日1回内服することで効果が発揮します。
しかし、思わぬことが起こりピルの内服をやめた方がいいのか悩むケースがあるかと思います。
場合によっては、ピルを休薬した方がいい場合があります。
では、ピルをやめた方がいいのは、どのような場合ですか?
ということで、今回は「ピルの休薬が必要なとき」について説明します。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
この記事のまとめ
ピルの副作用
ピルを服用していて、重大な副作用が起こったときには、ピルを休薬するべきです。
ピルにかぎらず、くすりには副作用のリスクがつきものです。
とくに、ピルの重大な副作用で「血栓症」があります。血栓という「血液のかたまり」が出来てしまい、肺の血管に飛んでしまうと命を落としてしまう可能性もある病気です。
ふくらはぎが浮腫んだり、腫れたり、痛みをともなうようであれば「血栓症」の可能性があります。担当の医師にピルをやめるかどうか相談するようにしましょう。
妊娠を希望するとき
ピルを服用していて、妊娠を希望するときには、ピルを休薬するべきです。
ピルには避妊効果があるため、ピルを内服している間は、当然ながら妊娠することはできません。
妊娠を希望する場合には、ピルの内服をやめるようにしましょう。
ピルの内服をやめてから、2-3ヶ月くらいで排卵機能は回復し、妊娠できる状態に戻ります。
年齢
ピルを服用しているが、年齢が高くなったら、ピルをやめるべきでしょう。
くりかえしですが、ピルには副作用のリスクがつきものです。そして、年齢とともに副作用のリスクが高まります。
ピルのガイドライン(OC・LEPガイドライン)では、40歳以上では「慎重投与」、50歳以上では「禁忌」(使用してはいけない)となっております。
ピルを服用している場合には、「40歳」を超えたら一度ピルを継続するかどうか担当医と相談するようにしましょう。また、「50歳」を超えたらピルを使うことができないため、注意しましょう。
手術
ピルを服用しているが、手術を予定している場合には、ピルをやめるべきでしょう。
ピルの副作用で血栓症があります。手術を受ける場合には、この血栓症のリスクが高まります。
一般的には、手術を受ける「4週間前」から手術の後「2週間」はピルを休薬するようにしましょう。
ただし、短時間で終わる小手術や緊急手術などの場合、ピルの休薬が必ずしも必要のないケースもあります。
ピルの休薬に関して、かならず担当の医師に確認するようにしましょう。
まとめ
今回は「ピルの休薬が必要なとき」について説明しました。
ピルをうまく活用すると、女性の生活の質が上がります。
月経にともなう症状を改善することができ、仕事やプライベートでも快適に過ごすことをサポートしてくれます。
しかし、くすり全般的にいえるのですが、安全に使うことが大前提となります。
ピルを使用中に重大な副作用があったり、なにか心配なできごとが起こった場合には…
ピルを続けるべきか、ピルを休薬した方がいいのか、気軽にかかりつけの婦人科医に相談するようにしましょう。
この記事によって「ピルの休薬が必要なとき」について理解が深まり、一人でも多くの人に役に立って頂ければ幸いです。
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