産後の症状に漢方を【産後のおすすめ漢方薬】

結論ですが

産後の症状に効果的な、おすすめの漢方薬があります。

この記事は「産後の女性」に向けて書いています。
産後のさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「産後のおすすめの漢方薬」についてわかります。

 

出産した後はさまざまな症状で悩まされることが多いです。

たとえば、

  • 悪露(おろ)の量が多い
  • おっぱいがなかなか出ない
  • 気分が落ち込んでしまう
  • イライラしやすい
  • なかなか眠れない

じつは、産後のこれらの症状は漢方薬で改善させることが期待できます。
産後の授乳中にくすりを飲むこと自体ためらう人もいるかもしれませんが、
産後に安全に飲める薬はありますし、今回紹介する漢方薬も安全に飲むことができます。
むしろ、何もしないで症状を我慢する方が、かえって良くないこともあるかと思います。

今回は「産後の症状におすすめの漢方薬」を説明していきます。

この記事のまとめ

  • 子宮復古不全には、「芎帰調血飲」「桂枝茯苓丸」「加味逍遥散」などが使われます。
  • 乳房のトラブルには、「芎帰調血飲」「葛根湯」などが使われます。
  • 産後うつには、「女神散」「芎帰調血飲」などが使われます。
  • 突然のイライラ・睡眠障害には、「抑肝散」「女神散」「芎帰調血飲」などが使われます。
  • 子育てのイライラ・睡眠障害には、「抑肝散」「柴胡加竜骨牡蛎湯」などが使われます。

子宮復古不全

赤ちゃんが生まれて、胎盤・へその緒が分娩した後、子宮は元の大きさに戻ろうとします。これを「子宮復古」(しきゅうふっこ)とよばれます。
「子宮復古」がうまくいかないと、悪露の量が多く、しばらく続くようになります。
そのときに、子宮収縮作用のある「芎帰調血飲」(きゅうきちょうけついん)という漢方が使われます。他にも駆瘀血作用のある「桂枝茯苓丸」(けいしぶくりょうがん)・「加味逍遥散」(かみしょうようさん)などが使われます。

乳房のトラブル

とくに初めてのお産の場合には、産後に乳汁がうまく分泌されないことが多いです。
そんなときに、子宮復古不全に使われる「芎帰調血飲」(きゅうきちょうけついん)という漢方が有効です。これは、「子宮収縮作用」に加えて「乳汁分泌作用」もあるのです。
また、乳汁の流れが悪いため「うっ滞性乳腺炎」となった場合には、「葛根湯」(かっこんとう)が使われます。

産後うつ

出産した後は、胎盤で産生されていたホルモンが一気に減少するため、急激にホルモンバランスが崩れます。さらに、産後の体力の低下や、慣れない子育てが始まったり、まわりの環境が変わったりするため、産後は体調を崩しやすいです。精神状態も不安定となりやすく、マタニティーブルーズや産後うつになりやすいです。
そのようなときに「女神散」(にょしんさん)という漢方が使われます。また、何度も登場しますが「芎帰調血飲」(きゅうきちょうけついん)には、抑うつ効果もあるため使われます。「芎帰調血飲」は産後の万能薬といえるでしょう。

突然のイライラ・睡眠障害

繰り返しですが、出産した後は急激なホルモンバランスの変化のため、精神状態は不安定となりやすく、突然のイライラや睡眠障害にもなりやすいです。
そのようなときに「抑肝散」(よくかんさん)を頓用すると効果的です。およそ10分程度で、イライラ感は治まり、眠くなってくる効果も期待できます。
イライラや睡眠障害などの症状が頻発するようであれば、普段は「女神散」(にょしんさん)や「芎帰調血飲」(きゅうきちょうけついん)を内服して、突然のイライラやその前兆、不眠や途中で起きたときなどには「抑肝散」を頓用すると良いでしょう。

育児によるイライラ・睡眠障害

さきほど説明したように、産後のイライラや睡眠障害には「抑肝散」(よくかんさん)の頓用が効果的です。
もし常日頃からイライラや睡眠障害があるようであれば、ふだんは「柴胡加竜骨牡蛎湯」(さいこかりゅうこつぼれいとう)を内服するようにします。
通常の「鎮静薬」や「睡眠薬」では、乳汁への移行が心配であったり、作用が継続してしまい必要なときに起きられない可能性があります。
それに対して、「抑肝散」や「柴胡加竜骨牡蛎湯」はおもに興奮状態を抑えるだけであるため、夜中の授乳など必要な時には容易に目覚めることができます。

まとめ

  • 子宮復古不全には、「芎帰調血飲」「桂枝茯苓丸」「加味逍遥散」などが使われます。
  • 乳房のトラブルには、「芎帰調血飲」「葛根湯」などが使われます。
  • 産後うつには、「女神散」「芎帰調血飲」などが使われます。
  • 突然のイライラ・睡眠障害には、「抑肝散」「女神散」「芎帰調血飲」などが使われます。
  • 子育てのイライラ・睡眠障害には、「抑肝散」「柴胡加竜骨牡蛎湯」などが使われます。


妊娠・出産は大きなライフイベントです。
産後は、ホルモン変化や、体力の低下、環境の変化から体調を崩しやすいです。
昔から「産後の肥立ち」(さんごのひだち)という言葉があるように、出産を終えた女性はゆっくりと体力を回復していくため、じっくりと静養する必要があるのです。
産後のさまざまな症状を和らげるために、漢方薬を活用することをすすめます。

産後、とくに授乳している場合は、くすりを使うことを必要以上に恐れてしまう人もいます。
とくに漢方薬は授乳中に使ってもいいかどうかわからず、使用をためらう場合が多いかと思います。

もちろん必要のないくすりは使わないことは大切ですが、必要なくすりは我慢しないでしっかり使うことも大事です。
担当医と相談して、症状をやわらげて産後もより快適に過ごせるように、漢方薬を活用してみてはいかがでしょう。

この記事によって「産後の症状におすすめの漢方薬」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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