結論ですが
この記事では「妊娠から分娩までの流れ」を説明していきます。
この記事は「妊娠中の女性」に向けて書いています。
この記事を読むことで「妊娠後期のながれ」についてわかります。

妊娠時期は大きく「妊娠初期」「妊娠中期」「妊娠後期」の3つに分かれています。
「妊娠8ヶ月(妊娠28週0日)から妊娠10ヶ月(妊娠39週6日)」までを「妊娠後期」にあたります。
自分の子供が産まれてくるのが、待ち遠しくなる時期ですね。
そして、お腹が大きくなって、だいぶしんどくなってきて、早く産んで解放されたいと思う時期でもあるかと思います。
妊娠後期では、さらに赤ちゃんが大きくなっていきます。
新たな命の誕生に向けて、心も体も整えていきたい時期でもあります。
今回、「妊娠後期のながれ」について説明していきたいと思います。
この記事のまとめ
- ①からだの変化と症状
- ②妊婦健診でのポイント
- ③分娩に向けて準備を
からだの変化と症状
さらにお腹は大きくなる
妊娠後期になると、赤ちゃんはだいぶ大きくなり、お腹もさらに大きくなっていきます。
子宮が大きくなると、さらに横隔膜を圧迫するようになり、呼吸が浅くなり、息切れを起こすようになります。
また、うつぶせだとお腹が圧迫されてしまうので、寝るときの姿勢に苦慮することになります。
体の様々な部位の痛み
お腹の中で赤ちゃんがさまざまな動きをしたり、圧迫をうけて、「肋骨」や「恥骨」などさまざま部位で痛みます。
また、お腹の重さのため、負荷がかかる「腰まわり」や「股関節」「膝まわり」など痛くなります。
みぞおち・胃のあたりの症状
お腹の中の赤ちゃんが大きくなると胃など消化管も圧迫されます。
すると、「胃酸の逆流感」「胃部不快感」「吐き気」などの症状が起こります。
むくみ
妊娠後期になると足のむくみが目立つようになります。
分娩時の出血に備えて、少しでも体内に体液をストックしようとするのが目的です。
ただし、むくみがひどい場合や血圧が高い場合は、「妊娠高血圧症候群」という疾患に注意する必要があります。
静脈瘤
赤ちゃんが大きくなると血管も圧迫され、血流は滞りやすくなります。
血流が滞りやすくなると、静脈瘤という「血管のコブ」が出来やすくなります。
とくにふくらはぎあたりに出来やすいです。
おりもの
妊娠するとおりもの量が増えます。とくに妊娠後期になると、さらにおりものが増えます。
白いおりもので、量が多いと下着も濡れることがあるので「破水」と間違われることがあります。破水かどうか判断するには、液体に試薬をつける検査をします。
また、おりものが増えると陰部がかぶれやすくなり、かゆみなど起こりやすいです。
妊娠健診でのポイント
妊婦健診では、
- 赤ちゃんの発育が順調か
- 産道感染するものはないか確認する
- 分娩に近い状態か評価する
という視点でみていきます。
赤ちゃんの発育をみていく
エコーでは、ほぼ毎回赤ちゃんの推定体重を測ります。
「頭の大きさ」「お腹まわり」「ふとももの骨の長さ」を測定して、赤ちゃんの推定体重を測ります。そして、測定した体重が、週数相当の大きさかどうか評価して、赤ちゃんが順調に発育しているか判断します。
産道感染するものはないか確認する
赤ちゃんは狭い産道を通って、産まれてきます。その通り道に細菌など感染があると、赤ちゃんに感染することがあり、「産道感染」とよばれます。
とくに「GBS」という細菌は、赤ちゃんに感染すると「肺炎」「髄膜炎」「敗血症」など引きおこすことがあります。
カビの一種である「カンジダ」は、赤ちゃんに感染すると、「鵞口瘡」(がこうそう)と呼ばれる口腔内カンジダとなります。ミルクの飲みカスのようにみえますが、口の中にカビがある状態となってしまいます。
妊娠後期では「GBS」や「カンジダ」など産道感染するものがないか検査します。
分娩に近い状態か評価する
予定日の近くになると、妊婦健診は「2週間ごと」から「1週間ごと」になります。
モニターをつけて、「赤ちゃんが元気かどうか」「子宮の収縮の状態」を評価します。内診で「子宮の入り口の開き具合」を確認して、分娩に近い状態なのか評価していきます。
分娩に向けて準備を
予定日が近づくと、いつでも分娩となっていいように、準備しておくことが重要です。
- いつ入院してもいいように「モノの準備」しておくこと
- 新たな命が産まれてくることへの「心の準備」をしておくこと
- 分娩の流れ、注意点など「知識の準備」をしておくこと
が大切です。
「モノの準備」は、妊婦健診で受診している医療機関のパンフレットに書いております。
何が必要なのか確認して、余裕をもって準備しておくといいでしょう。
そして、「ご自身」「パートナー」「家族」ふくめ、新たな命を迎える「心の準備」をしていくことが大切です。
ここでは「知識の準備」のうち「分娩のはじまり」について説明していきます。
分娩のはじまりは「陣痛発来」です。そして「産徴」(おしるし)は分娩が近いサインとなります。
陣痛発来
予定日が近くなるとお腹がだいぶ大きくなります。とくに動いたときなどにお腹のハリを自覚しやすくなります。
そのお腹のハリが痛みに変わり、それが規則的になっていきます。
おおよそ10分に1回以上の頻度で規則的な痛みになると、「陣痛発来」と判断します。
「陣痛発来」した後は、徐々に陣痛は強く、頻度が増えてきて、分娩が進んでいきます。順調に進むと、赤ちゃんが産まれてきます。
「産徴」(おしるし)は分娩が近いサイン
予定日が近づくと、子宮の入り口は徐々に開いていって、柔らかくなっていきます。そして、子宮の入り口が開いてきたときに「産徴」(おしるし)と呼ばれる性器出血をみとめますが、分娩が近いサインになります。「産徴」をみとめたときは、かかりつけに受診の相談をしましょう。
破水
陣痛が来る前に「破水」してしまうことがあります。陣痛が来る前に破水することを「前期破水」とよばれます。破水したら、24時間以内に自然に陣痛が来ることが多いです。破水したら抗生剤をつかって感染予防をするのと、「陣痛発来」を待つことになります。
「破水」した場合には、かならずかかりつけに連絡して受診しましょう。
まとめ
妊娠後期になると、さらにお腹は大きくなります。
「赤ちゃんの動き」「圧迫」「重さ」などによって、「肋骨痛」「恥骨痛」「腰痛」、「胃酸の逆流感」「胃部不快感」「足のむくみ」「静脈瘤」などさまざまな症状が起こりやすくなります。
妊婦健診では、「赤ちゃんの発育は良好か」「産道感染するもの(とくにカンジダ・GBSなど)の確認」「分娩に近い状態か」を中心にみていきます。
予定日が近づくと、いつでも分娩となってなっていいように「モノの準備」「心の準備」「知識の準備」をしておくことが大切です。
しっかりとした準備をして分娩をむかえることができる人が一人でもふえることを願っています。
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