妊娠初期【診療の流れ】

結論ですが

妊娠初期には「問診」「診察」「説明」という流れで診療が行われます。

この記事は「妊娠初期」の女性に向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「妊娠初期の診療の流れ」についてわかります。

妊娠したかもしれないです!
妊娠検査薬で陽性でしたが、どうすればいいですか?

このような疑問にお答えします。

とくに初めての妊娠の場合には…

何をすればいいのか?
いつくらいに産婦人科を受診すればいいのか?
どのような診察が行われるのか??

疑問に思うでしょう。

そんな、悩みや疑問を解決するために「妊娠初期の診療の流れ」を説明します。
今回、当クリニックで行う「妊娠初期の診療の流れ」を紹介したいと思います。

「宮の沢スマイルレディースクリニックHP」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

まとめ

1.問診

症状

妊娠にともなって何か症状がないか確認します。

とくに、妊娠の体の変化にともなって「食欲低下」「吐き気」(つわり)、「胸がハル感じ」などの症状が起こります。
また、「下腹部痛」や「性器出血」を認める場合は、「流産」や「異所性妊娠」などの可能性もあります。

気になる症状がある場合には、必ず担当医に伝えるようにしましょう。

最終月経

最後にあった「月経開始日」を確認します。

妊娠すると基本的に月経は来ないです。最後にあった「月経開始日」を確認することで、現在の妊娠週数を計算することができます。
ただし、排卵日のズレなどで週数がずれることがあるので、実際には赤ちゃんの大きさも確認して、妊娠週数を決めて分娩予定日を計算します。

既往歴

今までにかかったことのある病気や現在通院している病気を確認します。

とくに、「入院が必要な大きな病気」や「手術をしたことがある場合」には担当医に必ず伝えるようにしましょう。

内服薬

現在使っている薬があるか確認します。

とくに持病があって定期的に処方されている薬があれば担当医に伝えるようにしましょう。妊娠中安全に使えるか確認が必要です。また、普段つかっている「漢方薬」や「サプリメント」などあれば、妊娠中も継続するか相談するようにしましょう。

妊娠分娩歴

今までの妊娠や分娩をしたことがあるか確認します。

分娩であれば、「経腟分娩」なのか「帝王切開」なのか、それぞれの回数を確認します。
また妊娠したが「流産」や「中絶」した場合には、それぞれの回数を確認します。
分娩方法を決めたり、診察や処置のときに注意が必要な場合があるので、必ず担当医に伝えるようにしましょう。

2.診察

エコー

エコー検査をして、「胎のう」(赤ちゃんの袋)などを確認します。

「胎のう」が子宮の中にあれば「子宮内妊娠」と判断します。
「胎のう」が子宮の中に確認できない場合には、「異所性妊娠」や「流産」(生化学流産)の可能性があります。
一回の診察で判断できない場合には、数日毎に診察して診断していきます。

妊娠検査

ご自身で妊娠検査を行っていないなどの場合には、クリニックで妊娠検査を行います。

尿を採取して、検査薬を使って判断します。
なお、エコー検査で「胎のう」がわからず「流産」の可能性がある場合や、「異所性妊娠」が疑われる場合に、再度「妊娠検査」を行う場合があります。

hCG検査

「流産」や「異所性妊娠」が疑われる場合に「hCG検査」を行う場合があります。

妊娠すると「hCG」というホルモンが上昇しますが、尿中や血液中のhCG値を測定します。この「hCG」が上昇するか、下降するかの推移をみて、「流産」や「異所性妊娠」の診断を行います。

身長・体重

「身長」と「体重」を測定し「BMI」を計算します。

妊娠をすると体重は増えていくため、妊娠の初期のうちに、ご自身の体格を確認します。
基本的には妊娠中は体重が徐々に増えるため、このときに計算された「BMI」や「体重」を基準にして「目標体重」を決めます。

血圧

「血圧」を測定して「高血圧」でないか確認します。

妊娠経過とともに血圧が上がる「妊娠高血圧」というものがあります。もともと高血圧なのか判断できなくなるので、必ず妊娠の初期のうちに血圧を評価しておきます。
なお、高血圧の基準は、収縮期血圧(上の血圧)が「140mmHg以上」または拡張期血圧(下の血圧)「90mmHg以上」の場合を言います。(高血圧ガイドライン2019)

3.説明

妊娠経過

妊娠経過が順調なのか、説明します。

子宮の中の正常部位に「胎のう」があり、大きく育ち、心拍や赤ちゃんの動きが確認できるようになってくれば妊娠経過は順調と判断します。
ただし、赤ちゃんの大きさが変わらない場合や、子宮の中に「胎のう」が認めない場合には、「流産」や「異所性妊娠」の可能性があります。
とくに「異所性妊娠」は命を落としうる病気なので、担当医の指示を必ず守るようにしましょう。

分娩予定日

妊娠経過が順調で、赤ちゃんが順調に大きくなったら「分娩予定日」を決定します。

「分娩予定日」が決定したら、「妊娠証明書」が発行されます。
その「妊娠証明書」を持って、「役所」(自治体によりますが、市役所・区役所・保健センターなど)に行って手続きをして「母子健康手帳」を受け取るようにしましょう。

処方

妊娠中の症状がひどい場合にはくすりが処方されます。

妊娠中は全く薬を使ってはいけないと思っている人がいます。しかし、妊娠中でも安全に使える薬がありますので必要であれば薬を使いましょう。
とくに、つわりに対する「吐き気止め」や、腹痛・頭痛に対する「痛み止め」、出血に対する「止血薬」などはよく処方されます。

もちろん必要のない薬は使わない方が良いですが、必要な薬はガマンしないで使うようにしましょう。

まとめ

今回は「妊娠初期の診療の流れ」について説明しました。

「妊娠検査陽性=正常妊娠」と考える人がほとんどだと思います。
しかし、「異所性妊娠」など命をおとす可能性のある病気が隠れている場合があります。
かならず、産婦人科を受診して、妊娠経過を判断してもらうようにしましょう。

とくに初めての妊娠の場合には、わからないことが多すぎて本当に大変だと思います。

何をすればいいのかわからない場合には、勇気をもって産婦人科を受診して相談するようにしましょう。
産婦人科は困った人の味方です。

この記事によって「妊娠初期の診療の流れ」についての理解が深まり、受診に対する不安が解消し、一人でも多くの人に役立って頂ければ幸いです。

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