HPVワクチンを打たなかったです!

結論ですが

子宮頸がんを予防するために「定期的な子宮頸がん検診」を受けるようにしましょう。

この記事は「HPVワクチン」について知りたい人に向けて書いています。
健康に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「HPVワクチンを打たなかった場合」についてわかります。

HPVワクチンを打たなかったですが、どうすればいいですか?

このような女性の疑問にお答えします。

HPVワクチンの副反応問題などで、ここ数年接種しなかった人は多いかと思います。

日本ではHPVワクチン接種はとても低いですが、海外ではHPVワクチンが普及しております。実際に子宮頸がんが少なくなっており、子宮頸がんを撲滅できる可能性も見えてきているいるという報告もあります。

近年、日本でもHPVワクチンの希望者が徐々に増えている印象です。

「小学6年生から高校1年相当の女子」が定期接種の対象ですが、接種しなかった場合には、どうすればいいでしょうか?

ということで、今回は「HPVワクチンを打たなかった場合」について説明していきます。

この記事のまとめ

定期的な子宮頸がん検診を

20歳以上の女性は、定期的な子宮頸がん検診を受けて、子宮頸がんを予防するようにしましょう。

子宮頸がんのほとんどは、HPVと呼ばれるウイルスによる感染が原因です。

まず、子宮頸部(子宮の入り口に近い部分)にHPVが持続感染すると、「異形成」という前がん病変を経て「子宮頚がん」に進行します。

HPVの感染から子宮頚がんになるまでは、「数年から十数年」かかります。

子宮頚がん検診で、「前がん病変」を「早期発見」して、「早期治療」につなげることで、「子宮頸がん」を予防することが出来るのです。

HPVワクチンを接種していない人は勿論、HPVワクチンを接種している人も、20歳以上になったら「定期的な子宮頸がん」を受けるようにしましょう。

HPVワクチンとは

「HPVワクチン」は、「子宮頸がんの予防接種」で用いられます。

子宮頸がんのほとんどは「HPV」(ヒトパピローマウイルス)というウイルス感染が原因です。性交渉などによって「HPV」が子宮の入り口近い部分(子宮頸部)に感染します。
「HPVワクチン」によって、「HPV」の感染を予防することで、子宮頸がんを予防することできます。

HPVワクチンを今からでも接種すべきか

HPVワクチン接種は、「10歳から14歳」が予防効果が高く最も推奨されます。

次に「15歳から26歳」が推奨されます。とくに性交渉経験がない場合には、「10歳から14歳」の人と同様の予防効果が期待できます。
そして、「27歳から45歳」までワクチンには一定の効果が期待できますので、希望者に接種することは可能です。ただし、46歳以上、とくに56歳以上では予防効果はほとんどないため接種の対象になりません。

くれぐれも、ワクチンの効果と副反応などのリスクを考慮した上で、納得した上で接種するようにしましょう。

子宮頸がんの動向

子宮頸がんは、近年若い女性で増えています。とくに20代・30代での増加が著しいです。

子宮頸がん検診が開始されて、一時減少していましたが、近年は残念ながら増加しています。
国立がん研究センターのデータでは、1年間に「約11000人」が子宮頸がんと診断され、「約2800人」が子宮頸がんで亡くなっています。
1万人あたり132人くらいが子宮頸がんにかかり、1万人あたり30人くらいが子宮頸がんで亡くなっています。
つまり、1クラスを35人とすると、「2クラスに1人くらい」は子宮頸がんにかかり、「10クラスに1人くらい」は子宮頸がんで亡くなる計算になります。

「子宮頸がん」によって若い女性が亡くなってしまったり、治療のため子宮を摘出して妊娠できない状態になっている現実があります。

「子宮頸がん」で苦しむ人が一人でも少なくなるために、「HPVワクチン」や「子宮頸がん検診」に関する知識がもっと普及して欲しいです。

子宮頸がんは、「予防することができるがん」なのです。

まとめ

今回は「HPVワクチンを打たなかった場合」について説明しました。

子宮頸がんは、「HPVワクチン」と「定期的な子宮頸がん検診」で予防することができます。

HPVワクチンを接種しなかった人は、とくに「定期的な子宮頸がん検診」を受けるようにしましょう。
また、HPVワクチンを接種した人も、予防効果は100%ではないので「定期的な子宮頸がん検診」を受けるようにしましょう。

「HPVワクチン」と「定期的な子宮頸がん検診」によって、子宮頸がんのない世界につながります。

この記事によって「HPVワクチンを打たなかった場合」の理解が深まり、子宮頸がんのない世界を目指していきましょう。

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