HPVワクチンって結局打った方がいいの?

結論ですが

HPVワクチンによる効果と副反応などを考慮した上で打つようにしましょう。

この記事は「HPVワクチン」について知りたい人に向けて書いています。
健康に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「HPVワクチン」についてわかります。

HPVワクチンって結局打った方がいいのですか?

このような疑問にお答えします。

HPVワクチンによる効果と副反応などを十分考慮した上で、納得した上で打つようにしましょう。
ワクチン接種含めて「医療行為」には、治療や予防などの「効果」もあれば、残念ながら良くないことが起こる「リスク」もあります。

では、HPVワクチンにはどのような「効果」と「リスク」がありますか?

ということで、今回は「HPVワクチン」について説明していきます。

この記事のまとめ

HPVワクチンとは

「HPVワクチン」は、「子宮頸がんの予防接種」で用いられます。

子宮頸がんのほとんどは「HPV」(ヒトパピローマウイルス)というウイルス感染が原因です。性交渉などによって「HPV」が子宮の入り口近い部分(子宮頸部)に感染します。
「HPVワクチン」によって、「HPV」の感染を予防することで、子宮頸がんを予防することできます。

HPVワクチンの効果

「HPVワクチン」には現在3種類(2価・4価・9価)あり、その効果は少し異なります。

「2価ワクチン」では、HPV16,18型が原因の「子宮頸がん」を予防することが出来ます。(約60-70%の予防効果)
「4価ワクチン」では、HPV16,18型に加えて、HPV6,11型もカバーしており性感染症の「尖圭コンジローマ」も予防することが出来ます。
「9価ワクチン」では、さらにHPV31,33,45,52,58型もカバーしており、ハイリスクHPVをより広く予防することができます。(約90%の予防効果)
さらに、「HPVワクチン」は、「外陰がん」「腟がん」「肛門がん」「直腸がん」「咽頭がん」などの子宮頸がん以外のがんの予防効果もあります。

HPVワクチンの副反応

副反応

HPVワクチンの副反応は、頻度が多いものから稀なものまでさまざまあります。
一時的なものが多く、時間経過とともに改善するものがほとんどです。

まれに重い副反応が起こることも

副反応については、接種との因果関係を問わず報告を集め、専門家が分析・評価しています。因果関係は不明ながら、報告のあった副反応を紹介します。

HPVワクチンの最近の流れ

定期接種へ

日本でのHPVワクチン接種は2009年12月から開始されました。
この間にワクチンは普及し、2013年4月からHPVワクチンは定期接種になりました。

積極的接種の差し控え

定期接種した時期から、HPVワクチンを接種した後の体調不良を訴える声が相次ぎました。

2013年6月に、国は自治体に対して「積極的に接種をすすめるのを差し控えるよう求める通知」が出されました。
ワクチンによる副反応問題が社会問題としてピックアップされるようになり、70%程度だった接種率は、1%未満まで落ち込みました。

定期接種

HPVワクチンは「定期接種」にも関わらず、「積極的に接種をすすめるのを差し控える」という不思議な扱いがされています。
あくまでも、HPVワクチンは「定期接種」ではあるので、対象者は原則無料で接種することができます。

近年、接種者が増えている

ここ最近、HPVワクチン接種者が増えています。

海外の研究では、HPVワクチンの普及によって子宮頸がんの罹患率が減少して、子宮頸がんを撲滅できる可能性も見えてきたという報告があり、世界的にHPVワクチンを接種する人が増えています。

さらに、社会問題となった慢性疼痛などの副反応は、HPVワクチン接種と因果関係がないとする専門家の意見が多いです。原則、無料で接種できますし、万が一副反応によって健康被害を受けても保証制度があり、国内でも「HPVワクチン」の接種者が増えはじめています。

まとめ

今回は「HPVワクチン」について説明しました。

HPVワクチンの定期接種の対象者は小学校6年生から高校1年生相当の女子です。

実際にHPVワクチンを接種するかどうか悩まれるかと思います。
とくに親御さんが頭を悩まされることになるかと思います。

くれぐれも、ワクチンによる効果と、副反応などのリスクをしっかりと検討し、納得した上で接種するか判断しましょう。

この記事によって「HPVワクチン」の理解が深まり、子宮頸がんのない世界を目指していきましょう。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

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