ピルを飲んだら月経がなくなりました!!

結論ですが

ピルを内服すると、子宮内膜が薄くなって月経の量が非常に少なくなることがあります。なお、ピルを飲み忘れた場合は妊娠の可能性に注意しましょう。

この記事は「ピル」について知りたい人に向けて書いています。
女性特有の問題に関して理解を深めるお手伝いができればと思っています。
この記事によって「ピルと月経」について理解することができます。

ピルを飲んだら月経がなくなりましたが大丈夫ですか?

このような疑問にお答えします。

避妊目的や月経症状の改善をするために使用するピルです。

ピルの服用によって月経がなくなる場合もあります。
ふだん、月経が来ていたのに、月経がなくなって不安になる人は多いです。

ピルを内服したら、月経が来なくなり、とても心配する人は多いのです。

結論をいうと、妊娠の可能性と月経量が非常に少なくなった可能性が考えられます。

ということで、今回は「ピルと月経」について説明していきます。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

この記事のまとめ

ピルとは

ピルは、おもに「エストロゲン」(卵胞ホルモン)と「プロゲステロン」(黄体ホルモン)というホルモンの成分を含むくすりのことをいいます。

もともとピルは、妊娠をしないための「OC」(経口避妊薬)として使われていました。

ピルを使っている人は「月経の痛みが軽くなる」「月経の量が少なくなる」などの効果があるということがわかり、それらの治療としても使用されるようになりました。
なお、月経症状の改善を目的としてピルを「LEP」(低用量エストロゲンプロゲステロン製剤)とよばれます。

ピルと月経

ピルの作用によって、子宮内膜が薄くなり、月経の量は少なくなります。

ピルは通常の飲み方であれば、21日間の内服と7日間の休薬を繰り返します。
そして、ピルの休薬期間には、「消退出血」とよばれる月経のような出血がみられます。
およそ休薬期間の開始から2日前後くらいに、この消退出血が起こります。

「月経」は厚くなった子宮内膜が剥がれて起こりますが、ピルには子宮内膜が厚くなるのをおさえる効果があります。
つまり、ピルの作用によって、子宮内膜は薄くなり、月経の量は少なくなるのです。

ピルで月経がなくなる

ピルを内服すると、休薬期間中に「月経」(消退出血)が来ない場合があります。
そのような場合には以下のことが考えられる。

妊娠の可能性

ピルの服用しているが月経が来ない場合には、妊娠の可能性が考えられます。

飲み忘れがなく、正しい方法でピルを内服している場合には、ほぼ100%の避妊効果が得られます。
しかし、ピルの飲み忘れがあったり、正しい方法でピルを内服していない場合には十分な避妊効果が得られず、妊娠してしまう可能性があります。

休薬期間を終えても月経が来ない場合には、次のシートのピルを飲み始める前に妊娠検査薬で確認してみましょう。

月経量が非常に少ない

ピルの服用しているが月経が来ない場合には、月経量が非常に少なくなっている可能性が考えられます。

くりかえしですが、ピルの作用によって、子宮内膜は薄くなり、月経の量は少なくなります。すると、月経量が少なくなると、月経血は「ごく少量の出血」や「茶色のおりもの」「黒っぽいおりもの」などとして見られます。
まとまった月経血はみられないため、月経がなくなったと思うかもしれません。

この場合は、とくに問題はなく心配する必要はありません。むしろ月経量が少なくなって、生活がしやすくなるでしょう。

まとめ

今回は「ピルと月経」について説明しました。

「ピル」をうまくつかうことで、月経症状をコントロールすることができて、より快適に生活をおくることができます。

さらに、「ピル」によって避妊効果も得られるため、家族計画もサポートしてくれます。

ピルをうまく活用することができると、女性の生活はよりよいものになります。

この記事によって「ピルと月経」について理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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