結論ですが、
不妊治療の保険適応が、2022年4月から新しくなります。
この記事は「こどもが欲しい」と思っているヒトに向けて書いています。
妊活に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「不妊治療の保険適応」についてわかります。
不妊治療の保険適応について教えてください!
このような意見にお答えします。
ここ最近、晩婚化の影響を受け、妊娠・出産する年齢が高くなってきております。
加齢に伴って妊娠率は低下するという事実があるため、
「自分は妊娠する体なのだろうか…」と心配して「不妊症」に関して相談する人は多いです。
なお、2022年4月から不妊治療の保険適応が新しくなります。
こどもが欲しいと思っている人のサポートをしたいと思い、当クリニックも不妊治療に対応したいと思います。
今回は、「不妊治療の保険適応」について説明したいと思います。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
この記事のまとめ
1.不妊治療の保険適応
不妊治療の保険適応は、少子化対策を背景に以前から議論が進められてきました。
2020年9月、菅内閣において「不妊治療への保険適用実現」が織り込まれた基本方針が閣議決定されました。
そして、2022年1月28日に開かれた中央社会保険医療協議会で、厚生労働省が提出した不妊治療の一部を保険適用の対象とする案が了承され、不妊治療が保険適用になることが正式に決定しました。
以前にも、保険適用の対象となる不妊治療は存在していましたが、その対象は「現在、治療と疾病の関係が明らかで、治療の有効性・安全性等が確立しているもの」のみで、原因が不明な不妊症に対しては保険適用外とされていました。
しかし、不妊治療を受ける方は増えており、これまで保険適用外だった不妊治療(特定不妊治療)も公的医療保険の対象となるよう調整が進められていたのです。
2.保険適応の時期
不妊治療の保険適用の開始時期は、「2022年4月」からです。
2年毎の診療報酬改定にあわせて、2022年4月から不妊治療の保険適用が開始されます。
これまでは、「特定不妊治療費助成制度」を背景として、不妊治療に関する費用負担は、公的助成金でまかなわれていました。
今回、2022年4月から不妊治療の保険適応が始まるにあたって、「特定不妊治療費助成事業」は移行期間措置が取られたうえで、保険適応に移行していきます。
3.不妊治療の対象者
年齢
不妊治療の保険適応の対象者は、「治療開始時点での女性の年齢が43歳未満」です。
なお、男性側の年齢制限はないです。
婚姻関係
不妊治療の保険適応の対象患者およびそのパートナーは、「婚姻関係」にあること。
もしくは、治療の結果出生した子について認知する意向があることが必要です。
なので、事実婚のカップルも対象となります。
不妊症の理由
不妊治療の保険適応の対象患者およびそのパートナーに対して「不妊治療」行う場合、不妊治療を必要としている理由が必要です。
不妊症は、「なんらかの治療をしないと、自然妊娠する可能性がほとんどない状態」をいいます。
実際には、1年以上の不妊期間があった場合や、明らかな不妊となる原因疾患がある場合には、不妊症の診断をした上で、不妊治療に移行する流れになります。
4.不妊治療の内容
2022年4月以降、新たに保険適用の対象となる治療法は、以下のとおりです。
人工授精
人工授精は、女性の排卵のタイミングに合わせて、妊娠しやすいように調整した精液を子宮内に注入する方法です。
タイミング法で妊娠が成立しなかった場合や、頸管粘液不全、EDや射精障害・乏精子症など男性不妊などの不妊に悩む方が適応となります。
体外受精
体外受精とは、体外に取り出した卵子とパートナーの精子を受精させる方法です。
女性側から取り出した卵に精液をかけることで受精させて受精卵を得るのです。
顕微授精
顕微授精とは、精子の一つを針で直接卵に注入し受精させる方法です。
体外受精において、女性側から取り出した卵に精液をかけることで受精させて受精卵を得ます。
しかし、顕微授精では運動が良好な精子をつかまえて卵に注入して受精させて、受精卵を得ます。
胚移植
胚移植とは、体外受精や顕微授精で得た受精卵を培養した胚を子宮の中に移植する方法です。
「体外受精-胚移植」とセットで使用されることがほとんどです。
人工授精で妊娠が成立しなかった場合や、卵管性不妊、男性不妊、その他原因がわからない不妊に悩む方が適応となります。
その他
男性不妊における「Y染色体微小欠失検査」「精巣内精子採取術」などが保険適応となります。また、先進医療として告示されている不妊治療関連の技術がいくつかあります。
まとめ
今回は「不妊治療の保険適応」について説明しました。
今の時代、こどもはとても貴重です。
こどもがいないと、将来の日本が衰退してしまいます。
こどもが欲しいと思っている人をクリニックをあげて全力でサポートしたいと思います。
この記事によって、「不妊治療の保険適応」についての理解が深まり、一人でも多くの人が子どもを授かり喜ぶことを願っています。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
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