男性の尖圭コンジローマ

結論ですが、

男性の尖圭コンジローマは、HPVというウイルス(6型・11型)が感染して、性器(亀頭や冠状溝など)にイボができる症状を起こします。

この記事は「症状で困っている」ヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「男性の尖圭コンジローマ」についてわかります。

男性の場合、尖圭コンジローマってどのような感じですか?

このような疑問にお答えします。

尖圭コンジローマというと性感染症だというイメージを持つ方は多いかと思います。

しかし、実際に尖圭コンジローマとはどのような病気で、どのような治療が行われるのか。自分が尖圭コンジローマにかかった場合、パートナーはどうすればいいのか。

などなど疑問は尽きないでしょう。

今回は「男性の尖圭コンジローマ」について説明していきます。

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この記事のまとめ

尖圭コンジローマとは

尖圭コンジローマは、男性において性器にHPVというウイルス(6型・11型)が感染・増殖して、亀頭や冠状溝などにイボの病変を起こす病気です。

尖圭コンジローマは、おもに性行為によって感染する性感染症です。

HPVには、がん化しやすい高リスク型と低リスク型があります。
尖圭コンジローマでは低リスク型の6型・11型の感染によります。

潜伏期間は、3週間から8か月(平均2-3か月)と幅が広く、感染時期を特定するのが困難である場合がほとんどです。

尖圭コンジローマの診断がついた人との性行為により、そのパートナーの3人に2人の割合でHPVを感染させてしまうという報告もあります。
しかし、HPV-6,11型に感染しても尖圭コンジローマになる人の割合は3%程度と言われていて、ほとんどの方はHPVに感染しても自己の免疫力で排除されます。
尖圭コンジローマと診断された方のパートナーは、尖圭コンジローマがいつ自分にも発生するかと不安になるため、一度診察をしてもらった方が良いでしょう。

尖圭コンジローマの症状

男性の尖圭コンジローマでは以下のような症状が起こります。

・先の尖ったイボ(陰茎の亀頭、冠状溝、包皮、陰裏など)
・痛み、かゆみ、出血など伴うことも
・(二次感染によって)ただれ・分泌物・悪臭を放つことも

尖圭コンジローマの検査

視診

診察の基本は病変部をみることであり「視診」は大切です。

まずは、症状がある部位を確認するとともに、「亀頭」や「包皮」を観察します。

HPV検査

尖圭コンジローマの病変を採取してHPV検査を行います。

尖圭コンジローマの原因であるHPV6・11型の感染の有無を検査します。
HPVのウイルスの同定や培養は困難であるため、DNAを検出する方法で検査が行われます。
ハイブリットキャプチャー法では、良性型であるHPV6、11、42、43、44型の5種類、悪性型である16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68型の13種類を同時に検出することができます。

尖圭コンジローマの治療

クリーム

 尖圭コンジローマの病変に対して「ベセルナ(一般名:イミキモド)クリーム」という薬が使われます。

①尖圭コンジローマに対して開発時点で最適(Best)な治療であったこと
②患者自身で塗布可能(Self-administered)な薬であること
③局所の免疫力を活性化し、自己治癒力(Natural healing)を高める作用がある
ことから「Be」「Sel」「Na」(ベセルナ)と名付けられています。

クリームの塗布は連日外用を避け、週に3回外用します(たとえば「月水金」や「火木土」など)。そして、外用したら6〜10時間後を目安に洗い流します。
長時間の使用で正常の皮膚がただれてしまう可能性があるため注意が必要です。
原則として16週間まで使用可能(最大で合計48回)です。

液体窒素

 尖圭コンジローマの病変に対して「液体窒素」による治療が行われます。

病変を「液体窒素」によって焼灼し治癒させるとともに、免疫反応を活性化し、HPVに対する免疫力を高めます。

レーザー焼灼術

 尖圭コンジローマの病変に対して「レーザー焼灼術」による治療が行われます。

病変を「レーザー」によって焼灼し治癒させるとともに、免疫反応を活性化し、HPVに対する免疫力を高めます。

外科的切除

 尖圭コンジローマの病変を外科的に切除する治療が行われます。

おもに尖圭コンジローマの病変が大きい場合、クリームなどの治療によって改善がない場合などに外科的切除術が行われます。

まとめ

今回は「男性の尖圭コンジローマ」について説明しました。

尖圭コンジローマになってしまったが、パートナーはどうしよう?

HPVというウイルスは、自然界にありふれているウイルスであり、おもに性行為によって感染します。
ただし、HPV6型・11型に感染して尖圭コンジローマが発症する人の割合は「3%程度」と言われていて、ほとんどの方はHPVに感染しても自己の免疫力で排除されます。
そのため、症状がないか、あってもごく軽度で自然に改善している場合がほとんどで、問題なく過ごされる場合が多いです。

とはいっても、尖圭コンジローマと診断された方のパートナーは、尖圭コンジローマがいつ発生するかと心配になるため、一度診察をしてもらった方が良いでしょう。

この記事によって「男性の尖圭コンジローマ」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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