診療報酬改定2022年度【ポイント3つ】

結論ですが

診療報酬改定について「オンライン診療」「不妊治療」「リフィル処方箋」に絞って説明します。

この記事は「診療報酬改定」について知りたいヒトに向けて書いています。
健康に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「診療報酬改定のポイント」についてわかります。

「診療報酬改定」って何ですか?

このような疑問にお答えします。

診療報酬とは、診療報酬とは医療行為に対する対価のことであり、「2年毎」に診療報酬の内容や点数の見直しがおこなわれます。

社会状況の変化、時代の流れに沿って、診療報酬は改定されるのです。

今回、2年毎の改定において「2022年度」の改定がおこなわれます。

ということで「診療報酬改定」について具体的にみていきましょう。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

この記事のまとめ

診療報酬改定とは

診療報酬改定とは、診療報酬の改定のことです。

診療報酬とは医療行為に対する対価のことであり、診療報酬の内容や点数の見直しがおこなわれます。

薬価に関しては「1年毎」、その他の報酬や価格は「2年毎」おこなわれます。

2022年度の改定について、とくに当院と関係ある部分をピックアップして説明していきます。

診療報酬改定1:オンライン診療

診療報酬の改定のポイントとして「オンライン診療」があります。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響の中、「感染がこわいから医療機関への受診は避けたいが、最低限の医療は受けたい」という声に答える形で、電話・オンライン診療の臨時特例的な大幅な拡大が行われました。

それにともない、今までは認められていなかった「初診」からのオンライン診療の制度について、恒久化することが決定的されたり、それにともなう診療報酬の見直しがおこなわれています。

たとえば以下の通りです。

・情報通信機器を用いた初診料の設定
・情報通信機器を用いた再診料・外来診療料の設定
・情報通信機器を用いた医学管理等の評価見直し
・在宅時医学総合管理料(在総管)におけるオンライン在宅管理の評価見直し
・施設入居時当医学総合管理料(施設総管)におけるオンライン在宅管理の評価見直し

「感染予防」というメリット以外にも、自宅にいながら受診可能であり受診までの手間や時間を減らすことができる点、離島や医療過疎の地域において活躍することが期待できます。

これからの時代、「オンライン診療」の普及がさらに加速するでしょう。

診療報酬改定2:不妊治療

診療報酬の改定のポイントとして「不妊治療」があります。

菅前内閣総理大臣・安部元首相は「少子化対策の一環として不妊治療の保険適応」をすすめる方針を打ち出し、それに答えるかたちで今回不妊治療の保険適応拡大となりました。

これまでは、少子化対策として公費による助成をおこなっていました。
保険適応で不妊症の治療を実施する場合の留意点をどう考えるのかなどの具体的な議論をすすめて、今回の保険適応の拡大に至ります。

たとえば以下の通りです。

・タイミング法や人工授精などの一般不妊治療を保険適応
・生殖補助医療(採卵・体外受精・胚培養・胚移植など)を保険適応
・精巣内精子採取術などを保険適応

少子化・晩婚化の流れで、不妊治療を必要としている人をサポートする制度です。
こどもが欲しい人を支え、子どもが生まれて、一人でも多くの人の支えになればと願っています。
保険適応となる不妊治療がサポートされていないものもあり、今まで公費負担だったものが適応されず、患者負担が増えてしまうなどのデメリットがありますが、不妊治療に対して手厚くなる流れはとても歓迎します。

診療報酬改定3:リフィル処方箋

診療報酬の改定のポイントとして「リフィル処方箋」があります。

リフィル処方箋とは、一定の期間内であれば反復して使用することができる処方箋のことです。

基本的には、すべての患者さんは医師の診察を受けた上で「処方箋」が発行されます。そして、その処方箋を調剤薬局に持っていき、くすりを処方してもらう必要があります。

この流れを変えるのが「リフィル処方箋」です。

リフィル処方箋とは、一定の期間内であれば反復して使用することができる処方箋のことです。

くすりが必要なときに調剤薬局に「リフィル処方箋」を提出すれば、医師の診察を受けなくても、くすりをもらうことが出来るのです。

たとえば、90日分を調剤する場合、30日分の処方箋に利用可能回数「3回」と記載して発行するようにします。

「診察の手間を省ける」「医療費の削減」「医師の業務に専念できる」「薬剤師の専門性を発揮できる」などのメリットがある一方、「漫然と処方が継続される」「くすりの転売」「医療機関の収入低下」などのデメリットもあります。

まとめ

今回は「診療報酬改定のポイント」について説明しました。

新型コロナウイルスの感染拡大に対応するかたちで「オンライン診療」
少子化への対策の一環として「不妊治療」
患者の利便性向上や膨れ上がった医療費への対応策として「リフィル処方箋」

時代の流れや社会問題に応じて、診療報酬は改定されています。

診療報酬の改定にともなって、国全体の医療が目指すべき方向性が打ち出され、各医療機関は対応に迫られます。
社会ニーズに答える形に、医療が全体として最適化したかたちで提供できることを願っています。


この記事によって「診療報酬改定のポイント」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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