結論ですが
骨粗しょう症とは、骨が弱くなって骨折しやすくなる病気のことです。
この記事は「健康について関心のある」人に向けて書いています。
病気に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「骨粗しょう症」についてわかります。
自分の骨は大丈夫かしら
骨折しにくい体作りって
今から出来ることって
今回はこのような疑問にお答えします。
普段は「骨」について考えることはないかと思います。
しかし、年齢を重ねていくと、骨は弱くなっていき、骨折しやすい状態となります。
とくに「太ももの骨」や「背骨」を骨折すると、体を動かせなくなり、「寝たきり」状態につながります。すると、一気に体力が落ちてしまい、生活レベルも一気に下がり、介護が必要な状態となってしまいます。自分で体をうまく動かせないまま亡くなってしまうことにつながります。
高齢社会において、このような問題が多くなってきています。
若い時から、自分の骨の健康について考えておくことが大切です。
では、今回は「骨粗しょう症と骨の健康」について説明していきます。
この記事のまとめ
- 骨粗しょう症とは、骨が弱くなって骨折しやすくなる病気のことです。
- 骨粗しょう症の原因として、「加齢」「女性ホルモンの低下」「栄養不足」「病気、くすり」などがあります。
- 骨粗しょう症の予防として、「転ばないように注意する」「適度な運動」「栄養摂取」「日光浴」などがあります。
- 骨粗しょう症の治療として、「カルシウム製剤」「ビタミン製剤」「女性ホルモン」「骨代謝改善薬」などがあります。
骨粗しょう症とは
骨粗しょう症とは、骨が弱くなって骨折しやすくなる病気のことです。
「骨の量」や「骨の質」が低下して、骨が折れやすくなります。
日本における骨粗しょう症の患者は約1000万人以上と言われており、高齢化にともなってその数は増加傾向にあります。
骨粗しょう症の原因
我々の骨は、骨をつくること「骨形成」と骨を壊すこと「骨吸収」を繰り返しています。そのバランスが崩れると、骨は弱くなって、骨折しやすい状態つまり「骨粗しょう症」になります。その原因をみていきます。
加齢
年齢とともに、骨は弱くなっていきます。そのため、高齢化とともに「骨粗しょう症」は増えることになります。
女性ホルモンの低下
女性ホルモンは骨を強くする働きがあります。そのため、女性ホルモンが低下する閉経後の女性に「骨粗しょう症」は多く認められます。
栄養不足
栄養不足によって骨粗しょう症になってしまいます。とくに骨に必要な「カルシウム」「ビタミンD」「タンパク質」などの不足によって、骨粗しょう症につながります。
病気、くすり
病気やくすりが原因で骨粗しょう症になってしまう場合があります。たとえば、「関節リウマチ」などの自己免疫疾患、「甲状腺機能亢進症」「副甲状腺機能亢進症」などの内分泌疾患などがあります。また、「ステロイド」という薬を長期的に内服すると骨粗しょう症につながります。
骨粗しょう症の症状
骨折しやすい
骨粗しょう症では、転ぶなどの軽いダメージで骨折しやすくなります。たとえば、「背骨」「大腿骨」(ふとももの骨)「手首の骨」などが骨折しやすいです。
骨粗しょう症だけでは基本的には痛みなどの症状は起こりませんが、骨折することで以下のような症状が起こります。
背中や腰などが痛む
骨粗しょう症で、「背骨」などが骨折すると、骨折した部分が痛みます。
背中や膝が曲がる
骨粗しょう症で、「背骨」などが骨折すると、骨折した部分が治る時に骨が変形し曲がってしまいます。
身長が縮む
骨粗しょう症で、「背骨」などが骨折すると、骨折した部分が治る時に骨が小さく圧縮され身長が縮みます。
骨粗しょう症の診断
骨粗しょう症の診断は「レントゲン検査」(X線検査)が主に行われます。
また、骨量や骨密度を測定するために、「デキサ法」「超音波法」「MD法」「CT法」といった精密検査があります。
骨粗しょう症の予防
転ばないように注意する
骨粗しょう症では、転ぶなどの軽いダメージで骨折しやすくなります。
転ばないように注意するとともに、転ばないような体づくりが大切です。
適度な運動
運動などの刺激を受けることで、骨は強くなります。
適度な運動によって、骨が強くなるとともに、転びにくい体づくりにもつながります。
栄養摂取
骨は栄養によって成り立っています。とくに骨に必要な「カルシウム」「ビタミンD」「タンパク質」などを含む栄養バランスの良い食事をするようにしましょう。
日光浴
日光を浴びると、骨を強くするのに必要な「ビタミンD」が生成されます。ただし、日光の浴びすぎによる紫外線のダメージには注意が必要であり、適度に日光浴を楽しみましょう。
骨粗しょう症の治療
カルシウム製剤
カルシウムは骨をつくる主な成分です。
食事と薬で、1日計1000mgを目標に摂取します。
ビタミン製剤
ビタミンも骨をつくるのに必要です。
「活性型ビタミンD3」「ビタミンK2」などの製剤が使われます。
女性ホルモン
女性ホルモンは骨を強くする働きがあります。そのため、女性ホルモンが低下する更年期から閉経期にかけて女性ホルモンによる治療が行われます。
更年期症状を改善する効果も期待されます。
骨代謝改善薬
骨形成と骨吸収のバランスを改善するくすりが様々あります。
「ビスホスホネート」「カルシトニン」「SERM」「副甲状腺ホルモン」「抗ランクル抗体」などのくすりがあります。
まとめ
- 骨粗しょう症とは、骨が弱くなって骨折しやすくなる病気のことです。
- 骨粗しょう症の原因として、「加齢」「女性ホルモンの低下」「栄養不足」「病気、くすり」などがあります。
- 骨粗しょう症の予防として、「転ばないように注意する」「適度な運動」「栄養摂取」「日光浴」などがあります。
- 骨粗しょう症の治療として、「カルシウム製剤」「ビタミン製剤」「女性ホルモン」「骨代謝改善薬」などがあります。
「骨粗しょう症」は症状はないかもしれませんが、しっかりと自分の体と向き合い、将来の骨折リスクを下げるという視点が大切です。
女性であれば、閉経時期である50歳前後になってから、骨の健康チェックを定期的に行うことをすすめます。レントゲン検査で簡単に調べることも出来ますので、是非とも検査を受けるようにしましょう。
骨粗しょう症の診断がつかなくても、「適度な運動」や「栄養バランスの良い食事」などで骨を健康に保つことが大切です。
人生100年時代です。
年齢を重ねても、健康で過ごせるように、「自分の体への投資」は怠らないようにしましょう。若い時から、自分の健康について考えておくことが大切です。
この記事によって「骨粗しょう症と骨の健康」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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