科学の視点【4つのステップ】

結論ですが

科学の視点として「気づく」「比べる」「仮説を立てる」「検証する」ことがあります。

この記事は「科学に関心のある」方に向けて書いています。
科学に関する疑問が解決できればと思っています
この記事を読むことで「科学の視点」についてわかります。

科学ってそもそも何ですか?

このような疑問にお答えします。

医療の現場において、科学的な視点が重要になります。

この病気はどのようなのか?
どの治療が効果あるのか?
治療の本質は何なのか?
そもそも治療した方がいいのか?
この患者さんにとって何が最適なのか?

医療の現場において、さまざまな疑問と立ち向かう必要があります。
正解が一つではない時もあります。
今まで証明されてきたこと(エビデンス)や医師の経験などを基にして、目の前の患者さんに治療などが行われます。

では科学って一体なんだろう?

今回は「科学」について個人的に重要だと思う点について説明したいと思います。

この記事のまとめ

1.気づく

科学は「気づく」ことから始まります。

科学は、日常生活に潜んでいるモノや事象の中に気づくことから始まります。

わかりやすいように、小学生の頃を思い出しましょう。
例えば、テストで点数が高い子と低い子がいるとしましょう。
まずは、その違いに気づくことから始まります。

では、テストで点数が高い子と低い子ではどのような違いがあるでしょうか?

勉強時間
授業中寝ていない
ノートのメモの仕方
家庭での勉強時間
使っている参考書

はたまた、親からの遺伝や環境的な要素

両親の頭の良さ
両親の年収
教育にかけているお金

それとも教育環境

通っている学習塾
習い事の数
学習部屋があること

テストの点数に差があるとしても、色んな要素が絡んでいる可能性が想定されます。

まずは、「テストで点数が高い子と低い子がいること」

その事実に気づくことが重要になります。

そして、その事実がなぜあるのだろう?

と疑問に思うこと。

科学は「気づく」ことから始まるのです。

2.比べる

科学は「比べる」ことが重要です。

小学生の頃といえば…

モテる人とそうではない人
かわいい人とそうではない人
格好いい人とそうではない人
運動神経が良い人とそうではない人
友達が沢山の人とそうではない人

もちろん小学校の頃に限らないですが、
人には色んな違いがあります。

それらの違いに気づいたら、比べることが大切になります。

比べるにあたって客観的な指標があれば比べやすいかと思います。

さきほどの例でいえば、「テストの点数」が客観的な指標となるので、それを比べればいいので簡単でしょう。

難しいのが、主観的なこと…

たとえば、モテる人とそうではない人は難しいかと思います。

「友達の数」が指標になるかと思いますが、だれが友達に当たるのか曖昧な場合があるでしょう。
「顔のかわいさ・格好良さ」が指標になるかもしれませんが、かわいさ・格好良さを数値で表すことは難しいでしょう。

そもそもモテるというのは、人によって判断基準が違ってくるかもしれないので、一律に指標を決めることが出来ないかもしれません。

アンケート調査をして、モテる人への投票(某アイドルグループの人気投票)みたいなことを行って、投票数で比べてもいいでしょう。

比べると一言でいっても、比べにくいものもあるし、比べやすいものもあります。

そして比べる場合に、どのような指標をもって、比べるのか?
ものさしとなる基準を設定することが非常に重要になります。

科学は「比べる」ことが重要なのです。

3.仮説を立てる

科学は「仮説を立てる」ことが大切です。

違いに気づき、比べることができたら、その違いは「どのような要素」が影響しているのか考えることが大切です。

違いとなる原因に仮説を立てること。
そのことには、科学者としての思考力や観察力、そして運などが試されます。

先ほどの、テストで点数が高い子と低い子がいるという例では。

繰り返しになりますが

勉強時間
授業中寝ていない
ノートのメモの仕方
家庭での勉強時間
使っている参考書

はたまた、親からの遺伝や環境的な要素

両親の頭の良さ
両親の年収
教育にかけているお金

それとも教育環境

通っている学習塾
習い事の数
学習部屋があること

そして、意外な観点

頭をかくクセがある
身長の高さ
指の長さ
身だしなみの良さ
部屋のキレイさ

とにかく、おもいつく限りの仮説をあげていきます。

自分の常識の中で考えたり
意外な視点で考えたり
他の人の意見を聞いたり
さまざまな角度から仮説をあげていく

点数の違いには、どのような要素が影響しているのか仮説を立てていきます。

テストの点数が高いと部屋がキレイになるのか
部屋がキレイだとテストの点数が高いのか

因果関係がどのようなのか気になります。

はたまた、テストの点数が高いと部屋がキレイなのには関係が全くないのか
それもまた気になります。

とにかく思いつく限りあげていくことが大切です。
そして、後から検証できるものをピックアップしていけばいいのです。

科学は「仮説を立てる」ことが大切なのです。

4.検証する

科学は「検証する」ことが大切です。

違いに気づき、比べることができ、仮説を立てたら、仮説が正しいかどうか検証することが大切です。

検証の仕方には色々とあります。

例えば、テストの点数であれば、その点数を比較すればいいでしょう。

そして仮説を検証するために、テストを受けた子供を調査すればいいです。

先ほどの仮説にあげた項目を調査します。

勉強時間
家庭での勉強時間
使っている参考書
通っている学習塾
習い事の数
学習部屋があること

このあたりは調査しやすいかと思います。

頭をかくクセがある
身長の高さ
指の長さ

そして、このあたりも測定すれば調査できます。

両親の年収
教育にかけているお金

親の協力でこのあたりも調査可能です

ノートのメモの仕方
両親の頭の良さ
身だしなみの良さ
部屋のキレイさ

これは客観的な数値にしにくい部分になるため調査は難しいでしょう。

以上の要素に関するデータが収集できたら、いざ検証します。

検証する方法はさまざまあるのですが、
重要な点として「有意差」があるかどうかという点が重要になります。

意味がある差という意味です。

この差は本当にその要素によって生まれた差なのか
たまたま偶然によってできた差なのか

判断するものです。

例えば、2人の小学生を比べて、身長が高い方がテストの点数が良いということになったとしましょう。

これは、本当に因果関係があるのか?
2人しか比べていないので分からないですよね。

これが、10人比べるのであれば因果関係を証明できるのか。
100人だとどうなのか。
10万人だとどうなのか。

検証する人数のことを「n」(number)と表現しますが、「n」が大きいとデータの信頼性が高いです。

そして、「n」がどのくらいで、どれだけの差があれば「有意差」があるといえるのか
つまり、因果関係が本当にあるのか検証することができるのです。

科学は「検証する」ことが大切です。

まとめ

今回は「科学」について説明しました。

科学はまずは「気づく」ことから始まります。
直観みたいなものが大事でしょう。

そして、それを検証するために、統計学的な知識が必要になります。
検証するときには理論立てることが重要になります。

「直観」と「理論」、二つの要素が絡み合って科学は進歩してきたものと思います。

なかなか奥深い科学の視点
日常生活の中に取り入れてみると楽しめるでしょう。

この記事によって「科学」について知り、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

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