B型肝炎とは【性感染症】

結論ですが、
B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる肝炎のことです。

この記事は「B型肝炎」について心配している人に向けて書いています。
「B型肝炎」に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「B型肝炎」についてわかります。

ブライダルチェックでB型肝炎の検査を受けるべきですか?
母親がB型肝炎であり、自分は大丈夫か心配です!
いれずみ・ピアスでB型肝炎に感染すると聞きました…

このような悩みで、「B型肝炎」を心配される人がいるかと思います。
「B型肝炎」は性感染症に分類されていますが、血液や体液を介して感染します。

そして、症状がなくても感染している場合があるのです。

今回は、性感染症である「B型肝炎」について、説明したいと思います。

この記事のまとめ

  • B型肝炎は、「B型肝炎ウイルス」の感染によって引き起こされる肝炎のことです。
  • B型肝炎は持続感染すると、「慢性肝炎」から「肝硬変」「肝がん」につながる可能性があります。
  • 急性B型肝炎は、治療法はなく対症療法が行われます。
  • 慢性B型肝炎は、「インターフェロン」や「抗ウイルス薬」、「肝庇護薬」などで治療します。
  • B型肝炎を予防するために、「ワクチン接種」「母子感染予防」「水平感染予防」を行いましょう。

B型肝炎とは

B型肝炎とは

「B型肝炎」は、「B型肝炎ウイルス」の感染によって引き起こされる肝炎のことです。
「B型肝炎ウイルス」の感染は、一時的な感染で終わるもの「一過性感染」、ほぼ生涯にわたって感染が継続するもの「持続感染」に分けられます。
とくに出産時の母子感染や3歳未満の乳幼児の感染では、持続感染になりやすいです。

感染経路

「B型肝炎ウイルス」は、血液や体液を介して感染します。
「性行為」や「輸血」「出産時の母子感染」「いれずみ」「注射器の使いまわし」などが主な感染経路になります。また、「皮膚のキズ」などから血液が入ることによって感染することもあります。

潜伏期

「B型肝炎ウイルス」の潜伏期は「約3ヶ月」ですが、「30日から180日間程度」の幅があると言われています。

B型肝炎の症状

急性期

「B型肝炎ウイルス」に感染しても、ほとんどの人は症状が現れません。
しかし、「B型肝炎ウイルス」に感染して、約3ヶ月の潜伏期を経て、「急性期症状」を引き起こす場合があります。
具体的にいうと、「全身倦怠感」「食欲低下」「吐き気・おう吐」「黄疸」「褐色尿」などの症状が現れます。中には、激しい肝炎を起こして、重度の肝不全に至る「劇症肝炎」になり、死に至る場合もあります。

慢性期

「B型肝炎ウイルス」が持続感染すると、「慢性肝炎」から「肝硬変」「肝がん」につながる可能性があります。
繰り返しですが、出産時や乳幼児期に「B型肝炎ウイルス」に感染すると持続感染しやすいです。生後数年から十数年間は、B型肝炎ウイルスに持続感染しているけれど、肝炎の発症はない「無症候性キャリア」という状態になります。
その後、免疫力が高まり、B型肝炎ウイルスを排除しようとすると肝炎による症状が起こります。一過性の肝炎を起こした後は落ち着くことが多いですが、10-20%程度は「慢性肝炎」になってしまいます。そして、「慢性肝炎」から「肝硬変」「肝がん」につながる可能性があるのです。

B型肝炎の検査

「B型肝炎ウイルス」は「血液検査」で調べます。
B型肝炎ウイルスの抗原や抗体を検査することで、B型肝炎ウイルスの持続感染などを評価します。

HBs抗原

B型肝炎ウイルス表面抗原「HBs抗原」を調べる検査です。

「HBs抗原」が陽性の場合は、B型肝炎ウイルスが血液中に存在していることを示しています。つまり、急性・慢性に関わらず、現在B型肝炎ウイルスに感染しているということになります。

HBs抗体

B型肝炎ウイルス表面抗原に対する抗体「HBs抗体」を調べる検査です。

「HBs抗体」が陽性の場合には、急性感染から回復してウイルスが排除されたか、B型肝炎ワクチンを接種したことを示しています。

HBc抗体

B型肝炎ウイルスコア抗原に対する抗体「HBc抗体」を調べる検査です。

「HBc抗体」が陽性の場合には、最近のB型肝炎ウイルス感染もしくは過去の感染があったことを示しています。HBs抗原が陽性であり、HBc抗体が陽性の場合には、通常はB型肝炎ウイルスに持続感染していることになります。

B型肝炎の治療

急性期

急性B型肝炎に対する治療法はありません。
自然にB型肝炎ウイルスが排除されるのを待つとともに、症状を緩和する「対症療法」が行われます。「おう吐」や「下痢」による脱水に対して「補液」などが行われます。

慢性期

慢性B型肝炎は、「インターフェロン」や「抗ウイルス薬」などの薬で治療します。
また、肝炎をおさえる目的で、「ウルソデオキシコール酸」や「グリチルリチン」などの肝庇護薬が使われます。

B型肝炎の予防

ワクチン接種

「B型肝炎ワクチン」を接種することでB型肝炎の感染を防ぐことが出来ます。
とくに、医療従事者や警察官、消防士、B型肝炎キャリアが同居する家族などB型肝炎の感染リスクの高い人は「B型肝炎ワクチン」を接種するようにしましょう。
そして、ワクチンを接種した後は「HBs抗体」が陽性化していることを確認するようにしましょう。

母子感染予防

「B型肝炎ウイルス免疫グロブリン」と「B型肝炎ワクチン」を生後に定期接種することで、母子感染を予防することが可能です。

B型肝炎ウイルスに持続感染している母親から、分娩時に赤ちゃんにB型肝炎ウイルスが感染する可能性があります。
母子感染を予防するために、出産後に「B型肝炎ウイルス免疫グロブリン」と「B型肝炎ワクチン」を定期接種します。
具体的にいうと、出産後できるだけ早い時期に「免疫グロブリン」と「B型肝炎ワクチン」を接種します、そして、「B型肝炎ワクチン」を1ヶ月後、2ヶ月後に2回追加接種します。

水平感染予防

「B型肝炎ウイルス」は、血液や体液を介して感染する可能性があるため、その予防をしましょう。
具体的にいうと、以下のような点に気を付けましょう。

(B型肝炎の感染予防のために)
歯ブラシ・かみそりなどを共用しない
注射器の使いまわしをしない
いれずみやピアスをするときには適切に消毒された器具を使う
性行為による感染予防のためにコンドームを使う
他人の血液を触るときにはゴム手袋を使う

まとめ

  • B型肝炎は、「B型肝炎ウイルス」の感染によっては、引き起こされる肝炎のことです。
  • B型肝炎は持続感染すると、「慢性肝炎」から「肝硬変」「肝がん」につながる可能性があります。
  • 急性B型肝炎は、治療法はなく対症療法が行われます。
  • 慢性B型肝炎は、「インターフェロン」や「抗ウイルス薬」、「肝庇護薬」などで治療します。
  • B型肝炎を予防するために、「ワクチン接種」「母子感染予防」「水平感染予防」を行いましょう。

今回は「B型肝炎」について説明しました。

もし、症状がなくても…

パートナーが「B型肝炎」だとわかった
性行為を仕事で行っている人
ピアス・いれずみを入れている

など「B型肝炎」の感染が心配な場合には、内科や婦人科を受診して相談するようにしましょう。

「B型肝炎」は症状がなくても感染している場合があります。
心配であれば、勇気を出して受診して相談するようにしましょう。

この記事によって、「B型肝炎」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です