ビタミンDとは【食と健康】

結論ですが

ビタミンDは、脂溶性ビタミンの一つであり、D2からD7までありますが、一般的には「ビタミンD2」(エルゴカルシフェロール)・「ビタミンD3」(コレカルシフェロール)の2つに大きく分けられます。

この記事は「健康に関心のある」ヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ビタミンD」についてわかります。

ビタミンDってなんですか?

このような疑問にお答えします。

そもそも、ビタミンとは、5大栄養素の一つであり、生物の体にとって必要な有機物のうち、炭水化物・タンパク質・脂質以外のものをいいます。

ビタミンは、ミネラルと同じように微量でも、その役割は重要であり、ヒトの体の中で三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)の代謝を助ける働きをします。

なお、三大栄養素に「ミネラル」「ビタミン」をあわせて、五大栄養素とよばれます。

ビタミンは現在13種類あります。

水に溶けやすい水溶性ビタミン
ビタミンB1
ビタミンB2
ナイアシン
パントテン酸
ビタミンB6
ビタミンB12
葉酸
ビオチン
ビタミンC

脂に溶けやすい脂溶性ビタミン
ビタミンA
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンK

に分けられます。

今回は、その中の「ビタミンD」について説明していきます。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

まとめ

1.ビタミンDとは

ビタミンDは、脂溶性ビタミンの一つであり、D2からD7まであります。
「D4からD7まで」は食品にはほとんど含まれておらず、活性も低いことから、一般的には「ビタミンD2」(エルゴカルシフェロール)・「ビタミンD3」(コレカルシフェロール)の2つに大きく分けられます。

なお、ビタミンD3は、ヒトの皮膚に紫外線に当たることによっても生成されます。
ビタミンD2は、「しいたけ」に含まれる成分からも生成されます。

また、ビタミンDは、腸管からのカルシウムの吸収や、腎臓でのカルシウムの再吸収をする働きをします。

2.ビタミンDの働き

ビタミンDは、腸管からのカルシウムの吸収や、腎臓でのカルシウムの再吸収をする働きをします。

ビタミンDは、肝臓や腎臓を経て活性型ビタミンDに変わり、機能性たんぱく質の働きを活性化させることで様々な作用をおよぼします。
たとえば、骨格と歯の発育促進があります。
また、腸管からのカルシウムの吸収や、腎臓でのカルシウムの再吸収を促し、血中のカルシウム濃度を一定に保たれます。
血中のカルシウム濃度が一定に保たれることによって、神経伝達や筋収縮などが正常に行われます。

3.ビタミンDと症状

ビタミンDが不足すると、低カルシウム血症が起こり、成人において骨軟化症・骨粗しょう症、小児において骨形成不全などにつながります。
また、ビタミンDの過剰摂取によって、高カルシウム血症が起こり、食欲低下・吐き気・おう吐などの症状、腎機能障害・神経の過興奮などにつながります。

ビタミンDが不足すると、腸管からのカルシウムの吸収や、腎臓でのカルシウムの再吸収が低下し、「低カルシウム血症」が起こります。
成人において、骨が軟らかく脆くなる「骨軟化症」につながり、高齢者においては「骨粗しょう症」につながり、骨折による寝たきりのリスクが高まります。
また、小児において骨の成長障害が起こり「骨形成不全」などにつながります。

なお、水溶性ビタミンとは違い、脂溶性ビタミンである「ビタミンD」の過剰摂取に注意が必要です。
ビタミンDの過剰摂取によって、「高カルシウム血症」が起こります。
食欲低下・吐き気・おう吐などの症状、腎機能障害・神経の過興奮などにつながります。

通常の食事では起こることは少ないですが、サプリメントなどを摂取する場合にはとくに注意しましょう。