新型コロナウイルス感染者の扱いについて

結論ですが

新型コロナウイルスの急速な感染拡大にともなう「新型コロナウイルス感染者の扱い」について説明します。


この記事は「新型コロナウイルス感染者の扱い」について書いています。

新型コロナウイルスの感染者とは

新型コロナウイルス感染者とは、新型コロナウイルスに曝露されて「感染」した人のことをいいます。

新型コロナウイルスは、他の人の咳やくしゃみなどの飛沫や、接触などによって曝露されると、人の体に侵入してきます。
すると、その多くは自然免疫によって体の外に排除されます。
しかし、ウイルスをうまく排除できなかった場合、体の中でウイルスが増殖します。
このウイルスが増殖した状態のことを「感染」といいます。
なお、感染によって、発熱・咳・鼻汁などの症状が出ることを「感染症」といいます。

新型コロナウイルス感染者の療養

新型コロナウイルス感染者の扱いは、重症度に応じて「入院療養」か「自宅療養」となります。

新型コロナウイルスに感染した人は、他の人にうつしてしまう可能性があるため、他の人との接触を避ける状態で治療がおこなわれます。

重症化リスクが高い、高齢者・妊娠中の人・基礎疾患のある人・肥満の人、すでに症状が重症な人などでは、「入院療養」が行われます。
また、重症化リスクが比較的低い、若者・ワクチン摂取歴のある人・基礎疾患のない人などでは、「自宅療養」が行われます。
自宅療養では、ご自身の治癒力によって自然に改善するのを待ちます。
ただし、自宅療養中に病状が悪化することもあるため、パルスオキシメーターによって酸素化の状態を測ったり、順調に治っているか健康観察をしながら療養をしていきます。
なお、以前までは保健所が主導になって健康観察がおこなわれていましたが、新型コロナの急速な拡大のため、十分機能していないです。そのため、自宅療養者がご自身の健康状態を把握する流れに変わってきています。
自分自身の体は、最終的には自分自身で守るしかないので、この対応は個人的には賛成です。
ただし、症状に変化があれば医師の診察が必要かもしれないので早めに相談するようにしましょう。
自宅療養中に、重症化して亡くなっていまうなんてことはあってはならないのです。

新型コロナウイルス感染者の自宅療養期間

新型コロナウイルス感染者の自宅療養期間は、発症した日から10日間となっております。

新型コロナウイルスは、治療経過が順調であれば発症した日から「7-9日間」でウイルスの排出がみられなくなります。つまり、他の人にうつすリスクがなくなります。

そのため、発症した日から10日間経てば、検査(治療が完了しコロナの排出がないことを確認するための)をしなくても復帰しても大丈夫とされています。

最近では、新型コロナウイルスが急速に拡大しており、社会機能がマヒしている現状があります。さらに今回のウイルスの感染では重症化リスクが低いことが判明しています。

こういった背景から、新型コロナウイルス感染者の自宅療養期間を短縮しようという流れがあります。

とくに医療従事者などのエッセンシャルワーカーでは、発症してから5日間経過し、症状軽快から72時間経過し、コロナ検査で陰性を確認したら復帰可能としています。
また、症状軽快から72時間経過、または無症状病原体保有者では、診断から72時間経過したら復帰可能としています。

自宅療養期間が長くなると、社会機能が十分果たせなくなるためです。

新型コロナウイルスにとらわれていて、他の病気で亡くなってしまうなんてことはあってはならないのです。

まとめ

今回は「新型コロナウイルス感染者の扱い」について書きました。

新型コロナウイルスによって、人々の生活が大きく変わりました。

「ヒトの活動」が増えると、感染リスクが高まります。
しかし、「ヒトの活動」が制限され過ぎてしまうと、「社会機能」はうまく働かなくなってしまいます。

「社会活動」と「感染拡大防止」のはざまで、どうあるべきか難しい判断に迫られます

ヒトの動きがある限り、感染との戦いはなくなりません。
これからの時代、「感染」とどのように付き合っていくか問われ続けていきます。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
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