結論ですが
性成熟期には、「妊娠への備え」や「ライフプラン」「キャリアプラン」などから様々な悩みが起こります。
この記事は「健康に関心のある人」に向けて書いています。
ヘルスケアに関して理解を深めるお手伝いができればと思っています。
この記事を読むことで「性成熟期の悩み」についてわかります。
「おおよそ18歳から20歳以上から45歳までの時期」を「性成熟期」とよばれます。「思春期」→「性成熟期」→「更年期」とつながっています。
性成熟期の時期は、高校を卒業して大学や専門学校に進学する人、そのまま就職する人、そのまま独立して働く人などさまざまいます。
一人の人間として経済的に自立を目指す時期です。
そして、子どもを産むことを現実的に考える時期でもあります。
いつ結婚して、何歳くらいに何人こどもが欲しいかなどの「家族計画」、自分の「ライフプラン」や「キャリアプラン」も頭に描いているでしょう。
性成熟期には、「妊娠への備え」や「ライフプラン」「キャリアプラン」などから様々な悩みが起こります。
今回は「性成熟期の悩み」について説明していきたいと思います。
この記事のまとめ

妊娠への備えの悩み
「これから妊娠したいなー」
「巷では妊活とか言われているけど何から行えばいいのかわからない」
「妊娠したいけど今のうちになにかできることはないかなー」
こどもが欲しいと現実的に考えた場合、妊娠に備えて何か出来ることがないか悩むことになるでしょう。「妊娠に備えた10のポイント」があります。

家族計画への悩み
いつ結婚して、何歳くらいに何人こどもが欲しいかなどの「家族計画」を考えるかと思います。いろいろな幸せのかたちがありますが、人間も一生物であり、こどもを産むことも幸せの一つだと思います。
「子どもを産みたいときに産むことができて、産みたくないときに産まない」ことを実現することが大切です。
「産みたいときに産むことができる」では、先ほどみてきた「妊娠への備え」が大切です。
「産みたくないときに産まない」では、望まない妊娠を防ぐために「避妊法」を知っておく必要があります。
性感染症の悩み
性交渉にはリスクもともないます。
具体的にいうと「望まない妊娠」と「性感染症」に注意が必要です。
繰り返しになりますが、「望まない妊娠」を防ぐために「避妊法」を知っておく必要があります。
また、「性感染症」にかからないために感染予防をとる必要があります。
結論をいうと、「コンドーム着用」「不特定多数の性交渉を避ける」「HPVワクチン接種」が性感染予防になります。
具体的にいうと、性感染症は「粘液」や「血液」などを介して感染します。
「粘液」「血液」を介する行為を極力避けるとともに、「コンドーム」を着用することが大切です。「不特定多数の性交渉」は性感染リスクが高いため避けるようにしましょう。
また、「HPVワクチン接種」(子宮頸がんの予防接種で4価以上)によって「子宮頸がん」だけでなく性感染症の「尖圭コンジローマ」も予防することが可能です。
がん検診の悩み
がん診療の基本は「早期発見」・早期治療」です。
がん検診は、早期のがんを見つけることが目的です。
「がん検診」にはさまざまな種類がありますが、効果が科学的に証明されている「がん検診」は実は限られています。
科学的に効果が証明されているガン検診として「胃がん」「大腸がん」「肺がん」「乳がん」「子宮頚がん」の5つがあります。
なお、「子宮頸がん検診」の推奨年齢は20歳以上となっていますので、20歳以上のすべての女性は、是非とも子宮頸がん検診を受けましょう!
また、他のがん検診の推奨年齢は40歳または50歳以上となっています。
嗜好品の悩み
「アルコール」や「喫煙」などの嗜好品との付き合い方で悩むこともあります。
職場でのストレスから、つい飲みすぎてしまって、まわりに迷惑をかけてしまったり。
寝る前に飲むくせがついてしまい、アルコールがないと眠れなくなって睡眠障害になってしまったり。
日本の女性は喫煙率は低いですが、「喫煙習慣」がついてしまった人は、まわりの人からの「禁煙圧力」から、ストレスを抱えることになります。
禁煙の大切さは自覚しているが、禁煙を成功させるのはとても大変です。
その葛藤や、うまく禁煙できないことにより大変なストレスとなるのです。
まとめ

今回説明したのは性成熟期の悩みのうちのほんの一部です。
- 妊娠への備えで悩まされたり、
- 家族計画で悩まなされたり、
- キャリアプランをライフプランのバランスで悩まされたり、
たくさんの悩みと付き合うことになります。
産婦人科医としては、子どもを産む性として女性を「妊娠への備え」→「妊娠」→「出産」→「産後」までしっかりと支えられる存在でありたいです。
そして、その人のおかれている仕事や家庭環境などの状況をトータルで理解した上でサポートしたいと思います。
この記事によって「性成熟期の悩み」に対する理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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