避妊の方法【5つの避妊法】

結論ですが

避妊法は「経口避妊薬」「子宮内避妊具」「不妊手術」「男性コンドーム」「その他」などがあります。

この記事は「避妊したい」女性に向けて書いています。
「避妊法」に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「避妊法」についてわかります。

すべての女性には「リプロダクティブ・ヘルスおよびライツ」というものがあります。
簡単にいうと、「子供を産みたい時に産み、子供を産みたくない時に産まない」ということを自ら決定することができる権利です。

子供を産みたくない時に産まない

つまり「望まない妊娠」を防ぐために「避妊」に関する知識がとても重要となります。

「望まない妊娠」によって、自分のライフプランが大きく変わってしまうだけでなく、パートナー・家族含め周囲にも重大な影響を与えることになります。

とくに未成年である中学生・高校生が「望まない妊娠」をすると、学校に行けなくなってしまったり、子供が生まれた後の養育環境などふくめ大変なことになってしまうケースが多いです。
また人工妊娠中絶を選択した場合、体への負担だけでなく、こころにもダメージを負います。

「望まない妊娠」は正しい知識と行動で防ぐことが可能です。
しっかりとした「避妊」に関する知識をつけて「望まない妊娠」を防ぎましょう。

この記事のまとめ

避妊法にはどのようなものがありますか?

「避妊法」には避妊効果が高いものから低いものまで様々な方法があります。
残念ながら、ほとんど避妊効果が望めないものもあるので注意が必要です。

 具体的な避妊法として、「経口避妊薬」「子宮内避妊具」「不妊手術」「男性コンドーム」があります。他にも「周期的禁欲法」(オギノ式など)「腟外射精」、「女性用コンドーム」「ペッサリー」「殺精子剤」などの避妊法があります。

では順にみていきましょう。

避妊法1:経口避妊薬

経口避妊薬は、エストロゲン・プロゲステロンというホルモンを含んだ薬を飲む方法です。

排卵を抑制する効果と子宮内膜を薄くして着床を防ぐ効果があります。
女性主体の避妊が可能であり、避妊以外の副効用(月経痛が軽くなる、月経の量が少なくなる、にきびが改善するなど)もあります。

なお、日本ではみとめられていないですが、海外ではエストロゲン・プロゲステロンを含む「皮膚パッチ剤」、プロゲステロンが長期に効果を発揮する「インプラント」、長期に作用する「注射剤」の使用などが行われています。

避妊法2:子宮内避妊具

子宮内避妊具(IUD)は、子宮の中に避妊具(避妊リング)を留置する方法です。
「レボレルゲストレル放出子宮内システム」「銅付加IUD」などあります。

子宮の入り口から子宮内避妊具を挿入するので、外来で挿入することができます。
避妊効果が高く、使用期限の5年間持つため、長期間の避妊に向いています。

ただし、子宮内避妊具を挿入するときに「出血」「痛み」が起こることがあったり、子宮内避妊具の位置がずれて自然脱落する可能性があったり、子宮筋腫などで子宮の形が変形している人には挿入できない場合などがあります。

避妊法3:不妊手術

不妊手術は、
男性であれば精子の通り道である精管を結紮・切断(いわゆるパイプカット)。
女性であれば精子や受精卵などの通り道である卵管を結紮・切断する手術を行います。

実際には、女性では帝王切開を何回も繰り返している方であれば、帝王切開のときに一緒に行う場合が多いです。
また、経腟分娩の場合は産後すぐの子宮が大きいうちに手術することもあります。

避妊法4:男性コンドーム

日本で一番普及しているのが男性用コンドームです。

性感染症の予防、男性の避妊参加が出来るという利点があります。
ただし、正しい装着方法を守らなかったり、コンドームの破損・脱落などによって、避妊に失敗してしまう可能性があります。

避妊法5:その他

その他の避妊法として、「周期的禁欲法」「腟外射精」、「女性用コンドーム」「ペッサリー」「殺精子剤」、「インプラント」「皮膚パッチ剤」「注射剤」などがあります。

ただし、「周期的禁欲法」「腟外射精」は避妊効果がいまいちであるため、避妊法に入れてはいけないとする意見もあるくらいです。

また、「女性用コンドーム」「ペッサリー」「殺精子剤」は日本で一般的に販売されておらず入手するのが難しいです。

「インプラント」「皮膚パッチ剤」「注射剤」によって薬剤を投与する避妊法は日本では認められていません。

まとめ

今回は「避妊法」について説明しました。

実際に避妊法を選ぶときには、避妊効果が比較的高い「経口避妊薬」「子宮内避妊具」「不妊手術」「男性用コンドーム」の中からえらぶことになります。
ただし「コンドーム」は正しい装着方法を守らなかったり、コンドームの破損・脱落などによって、避妊に失敗してしまう可能性があるので注意が必要です。

「ライフプラン」「家族計画」を考えて、今後は子供を作る予定がないのであれば、「不妊手術」が選択肢となります。

おそらく子供はいらないだろうけど、ひょっとすると子供が欲しくなるかもしれないのであれば「子宮内避妊具」が選択肢となります。

今後子供を産みたいが、今ではない場合には「経口避妊薬」や「男性用コンドーム」が選択肢となります。

また、「避妊法」にプラスして「コンドーム」を併用する「二重防御法」は、性感染症予防も出来るためオススメです。

今回紹介した避妊法は、産婦人科を受診して処方されたり、診察や処置をする流れになります。
身近に「避妊」に関して相談できるような産婦人科のかかりつけを見つけておくと安心ですね

この記事によって「避妊法」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です