新型コロナウイルス検査の偽陽性・偽陰性とは?

結論ですが

新型コロナウイルス検査の偽陽性・偽陰性についてわかります。

この記事は「新型コロナウイルス」について知りたい人に向けて書いています。
健康に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「新型コロナウイルスの検査結果」についてわかります。

症状がないのに「新型コロナウイルスの検査」で引っかかりました!?

このような状況についてお答えします。

日本だけでなく世界的に流行している「新型コロナウイルス」
「新型コロナウイルス」の猛威を食い止めるため、国をあげて対応策を行っています。

感染の広がりを防ぐために「コロナウイルス検査」を理解しておく必要があります。

そもそも、コロナウイルスはどんな検査?
検査で何がわかるの?
検査結果ってどのようにみればいいの?

さまざまな疑問があるかと思います。

ということで、今回は「新型コロナウイルス検査」について説明します。

この記事のまとめ

偽陽性とは

偽陽性(ぎようせい)とは、「コロナウイルスに感染していないにも関わらず、検査結果が陽性」と出てしまうことを言います。

医療現場では「ある物質が含まれているかどうか」調べる検査があります。

コロナウイルスの検査(抗原やPCR)では、「コロナウイルスの成分が含まれているかどうか」調べる検査が行われます。

この場合の検査結果において…
コロナウイルスが含まれているといった検査結果が出た場合「陽性」
コロナウイルスが含まれていないといった検査結果が出た場合「陰性」

と判断されます。

そして、「実際にはコロナウイルスに感染していないにも関わらず、検査結果が陽性」と出てしまうことを「偽陽性」と言います。

偽陽性が出る理由

偽陽性は、「検体の中にわずかでもウイルスが含まれていると、それを検出してしまう」ために起こります。

「わずかな数のコロナウイルス」で陽性と判断されることは良いことと思うかもしれませんが、実際はそうではありません。

数個程度のコロナウイルスが体内に入ったとしても、実際に症状を引き起こすことはありませんので、実際の現場で問題になることはありません。

症状を引き起こすためには「ある程度のウイルスの個数」が必要となります。「ある程度のウイルスの個数」が体内に入り、ウイルスが増殖した状態を「ウイルス感染」と呼ばれます。そして、増殖したウイルスが体内でさまざまな症状を引き起こすことを「ウイルス感染症」呼ばれます。
なので、「コロナウイルス検査で陽性になること」=「コロナウイルス感染」とは必ずしも言えないのです。

つまり、検体の中にわずかでもウイルスが含まれていると検出してしまうため、実際には「コロナウイルス」に感染していなくても「検査結果が陽性」になってしまうことがあるため、「偽陽性」が起こります。

偽陰性とは

偽陰性(ぎいんせい)とは、「コロナウイルスに感染しているにも関わらず、検査結果が陰性」と出てしまうことを言います。

くりかえしですが、医療現場では「ある物質が含まれているかどうか」調べる検査があります。

コロナウイルスの検査(抗原やPCR)では、「コロナウイルスの成分が含まれているかどうか」調べる検査が行われます。

この場合の検査結果において…
コロナウイルスが含まれているといった検査結果が出た場合「陽性」
コロナウイルスが含まれていないといった検査結果が出た場合「陰性」

と判断されます。

そして、「実際にはコロナウイルスに感染しているにも関わらず、検査結果が陰性」と出てしまうことを「偽陰性」と言います。

偽陰性が出る理由

偽陰性は、「たまたま検体にコロナウイルスが含まれいないことがある」ために起こります。

コロナウイルスの検査では、綿棒を鼻の奥に入れて、鼻の粘膜を拭って検体を採取し、ウイルスが含まれているか検査が行われます。

拭いが不十分であったり、たまたま拭った部分にウイルスが存在していないと、コロナウイルスを検査で検出することが出来ません。

そして、拭った部分以外の場所にコロナウイルスが潜んでいた場合、コロナウイルス感染症が引き起こされてしまう可能性があります。

つまり、「実際にはコロナウイルスに感染しているにも関わらず、検査結果が陰性」と出てしまう「偽陰性」となってしまうのです。

検査の限界について

検査の宿命

ほとんどの検査では、偽陽性・偽陰性を撲滅できません。

コロナウイルスの検査だけでなく、ほとんどの検査では…
偽陽性を減らそうとすると偽陰性が多くなり、
偽陰性を減らそうとすると偽陽性が多くなります。

これは検査の宿命といわれており、臨床検査の限界です。

実際の医療現場では

実際の医療現場では、検査する前にある程度「その病気」を疑って、そして「検査結果」を解釈して、「その病気」を診断して、治療につなげていきます。

検査する前に、どの程度「その病気」らしいかは、状況や症状など総合的に判断するため、まさに医師の腕が試されるところです。

検査を頻用されると

コロナウイルスの検査では、検査する前に疑わしくない人も検査をおこなっているケースも多くみられます。

検査が頻用されてしまうと、偽陽性や偽陰性となる可能性(とくに偽陽性)が高くなってしまうため、検査結果が正しく判断することが難しくなってしまいます。

検査を乱用することも、誤った判断につながり、不利益につながるのです。
検査の特性について正しく理解し、コロナウイルスに立ち向かう必要があるのです。

まとめ

今回は「新型コロナウイルス検査」について説明しました。

国をあげて、そして世界全体で「新型コロナウイルス」と戦っております。
人類が、このかつてない感染症による危機を乗り越えるために「コロナウイルス検査」を正しく理解し、活用することが重要となります。

今回は「偽陽性」「偽陰性」についてメインに説明しましたが、
新型コロナウイルスを撲滅するという意味合いで「偽陽性」の人もしかるべき対応をすべきという意見もあります。

なかなか賛否両論つきない話題ではありますが、みんなが協力して危機を乗り越えていきたいです。

この記事によって「新型コロナウイルス検査」の理解が深まり、一日でも早く感染が終息することを願っています。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

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