淋菌感染症の自然治癒は?

結論ですが

淋菌感染症は、基本的には自然治癒することはないです。

この記事は「淋菌感染症」に悩まされているヒトに向けて書いています。
病気に関して理解を深めるお手伝いができればと思っています。
この記事を読むことで「淋菌感染症の自然治癒」に関してわかります。

お腹が痛い…
おりものの量が増えた!
発熱がある…

このような症状で受診したら、淋菌に感染していることがわかりました。

淋菌って性感染症ですよね…。
どのように治療しますか?
自分の免疫力で自然に治ったりしませんか!?

ということで、今回は「淋菌感染症の自然治癒」について説明します。

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この記事のまとめ

1.淋菌感染症とは

淋菌感染症は、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)という病原体による感染症であり、主に性行為によって粘膜を介して感染をおこします。

淋菌は、とても弱い細菌であり、単独で存在することができないため、「性行為やその類似行為」以外で感染することはほとんどないです。

淋菌は、性行為をした後「2日~7日」で発症し、「発熱」「帯下異常」「腹痛」「排尿時痛」「咽頭痛」「眼球結膜炎」などの症状がおこったり、「不妊症」「異所性妊娠」などの病気にもつながります。

1回の性交渉で感染する確率は30-50%と高く、感染を放置すると重症化することもあります。

ご自身が淋菌感染と診断されたら、パートナーも感染している場合がありますので、医療機関への受診をすすめるようにしましょう。

2.淋菌感染症の症状

・帯下異常
・腹痛
・排尿時痛
・発熱
・咽頭痛
・結膜炎
・不妊症

3.淋菌感染症の治療

淋菌感染症は、抗生剤で治療します。

抗生剤には、内服薬・筋肉注射・静脈注射・筋肉注射などの投与方法があります。
とくに淋菌に有効であり、保険適応となっているくすりとして「セフトリアキソン」「スペクチノマイシン」があります。

1回の投与で終わることもありますが、1週間程度の治療が必要となるケースもあります。
軽症であれば飲み薬で外来で治療していくことが多いですが、症状が重度の場合は、入院した上で抗生剤の点滴薬で治療することになります。

また、淋菌の耐性菌が増えているので、抗生剤を処方されたら用法用量を守って正しく使うようにすることに加えて、3-4週間後に治療がしっかりと完了しているか検査を受けるようにしましょう。

4.淋菌感染症の自然治癒

淋菌感染症は、基本的には自然治癒することはないです。

ただし、淋菌に感染しても軽症であり症状に気づかない場合があります。

たとえば、「軽度の帯下異常」「軽度の腹痛」で症状に気づかず、不妊症の検査を受けてはじめて淋菌に感染していると判明する場合があります。

また、風邪や他の病気で抗生剤による治療が行われて、一緒に淋菌が治療されてしまい、自然治癒したようにみえる場合もあります。

このような場合、淋菌を治療の目標としていないため、不完全な治療になることもあるため注意が必要です。

淋菌は放置していても自然に治るものではなく、無自覚のうちに深刻化していく場合があります。少しでも疑いがある場合には、勇気をもって受診して検査を受けるようにしましょう。

まとめ

「淋菌感染症の自然治癒」について説明しました。

淋菌感染症が疑わしい場合、勇気をもって受診して相談しましょう。

淋菌は、基本的には自然治癒しないですし、気づかないうちに子宮内や卵管に感染が広がり、不妊症の原因となってしまうリスクもあります。

病変の場所が場所だけに受診をためらうかもしれませんが、勇気をもって受診するようにしましょう。

婦人科は困った人の味方です。

この記事によって「淋菌感染症の自然治癒」について知って、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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