尖圭コンジローマのパートナーの受診は?

結論ですが

尖圭コンジローマになった場合は、パートナーも受診するようにすすめましょう。

この記事は「尖圭コンジローマ」に悩まされているヒトに向けて書いています。
病気に関して理解を深めるお手伝いができればと思っています。
この記事を読むことで「尖圭コンジローマのパートナーの受診」についてわかります。

尖圭コンジローマにかかりましたが、パートナーも受診させた方がいいですか?

このような疑問にお答えします。

陰部にできものが出来て受診したら、尖圭コンジローマだと判明しました。

たしか、コンジローマって性感染症だよな…
けれど、パートナーはとくに症状がなかったような…
パートナーは受診した方がいいのでしょうか?

ということで、今回は「尖圭コンジローマのパートナーの受診」について説明します。

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この記事のまとめ

1.尖圭コンジローマとは

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の「6型」「11型」による感染症であり、性器およびその周囲に腫瘍を形成する病気です。

HPVにはさまざまな型がありますが、HPV「6型」「11型」に感染すると「尖圭コンジローマ」となります。

おもに性行為によって感染し、外陰部・会陰・肛門周囲などに感染をおこし、先のとがったイボのような腫瘍がみられます。

2.尖圭コンジローマの感染力

尖圭コンジローマの原因であるHPV-6・11型は、性行為によってパートナーに「約60-70%」感染させますが、そのうち発症するのは「約3%」です。

尖圭コンジローマは、HPVというウイルスがパートナーに感染して生じます。
尖圭コンジローマを発症している人と性行為することによって、そのパートナーの「約60-70%」がHPVに感染します。
そして、「3週間から8ヵ月程度」の潜伏期間を経て、尖圭コンジローマが発症するとされています。
しかし、HPV-6,11型の感染者が尖圭コンジローマを発症するのは「約3%」と低く、症状が軽度でわからなかったり、自然治癒することもあるため、実際には気づかない場合が多いです。そして、感染時期がわからない場合も多いです。

3.尖圭コンジローマのパートナーの受診

尖圭コンジローマと診断されたら、パートナーも受診するようにすすめましょう。

尖圭コンジローマは、HPV-6,11型による感染症であり、性行為によってうつります。
パートナーに感染させた、もしくはパートナーから感染した可能性があります。
何も症状がないと思っていても、小さなできものがある場合や、女性であれば腟の中や子宮の入口の部分にできものが出来ている場合もあります。

さらに、発症していない場合も、HPV-6,11型に感染している可能性があり、性行為によって感染を広げてしまうおそれがあります。

尖圭コンジローマと診断されたら、パートナーも受診するようにすすめましょう。

女性であれば、婦人科の受診を。
男性であれば、泌尿器や皮膚科の受診をすすめましょう。

ただし、発症していない場合の検査を行っていない医療機関が多いため、受診する前に確認しておくと良いでしょう。

まとめ

「尖圭コンジローマのパートナーの受診」について説明しました。

尖圭コンジローマと診断された場合、パートナーの受診もすすめましょう。

小さな病変や、自分ではわからない部分に病変がないか診察で確認してもらいましょう。

ただし、症状がない場合、HPVの検査は行わない医療機関が多いです。
また、HPVに感染していても、発症しない場合の方が多いため、HPV検査自体の位置づけが難しいです。

さらに、尖圭コンジローマはHPV感染してから発症まで時間差があるため、誰に感染したか、誰から感染したのかわからないケースもあります。
また、HPV感染から発症までいつくらいになるかの予測も困難です。

そのような事情を理解した上で、尖圭コンジローマと診断された場合、パートナーの受診もすすめましょう。

性感染症ということで、受診するのをためらうかもしれませんが、勇気をもって受診するようにしましょう。

この記事によって「コンジローマのパートナーの受診」について知って、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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