結論ですが
ピルには、「避妊効果」や「月経困難症」「子宮内膜症」を改善する効果があります。また、「月経痛」「過多月経」「月経前症候群」の症状を和らげる効果などもあります。
この記事は「ピル」について知りたい女性に向けて書いています。
「ピル」に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ピルの効果」についてわかります。
月経の症状がツラくて婦人科を受診した場合、
症状をやわらげるために、くすりをどうするか相談することになるかと思います。
そのときに…
さも、みなさんご存じな感じで「ピル」をすすめられることがあるかと思います。
おそらく「ピル」といわれても、意外とわからない人が多いです。
今回は「ピルの効果」について説明していきます。
この記事のまとめ
ピルとは
ピルは、おもに「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンの成分を含むくすりのことをいいます。
もともとピルは、妊娠をしないための「OC」(経口避妊薬)として使われていました。
ところが、ピルを使っている人は「月経の痛みが軽くなる」「月経の量が少なくなる」などの効果があるということが実はわかってきました。
では、今回はそんな「ピルの効果」について5つに絞って説明したいと思います。
ピルの効果1:避妊効果
ピルには「避妊効果」があります。
ピルを飲むことによって排卵をおさえ受精しないようにします。また、子宮内膜が厚くなるのを防ぎ、着床を防ぎます。それらによって妊娠するのを防ぎ、「避妊効果」を発揮するのです。
また、ピルは避妊効果が高いですし、女性が主体で避妊できます。さらに、ピルを長期に使った場合でも中止すれば妊娠することが可能です。
ピルによって、家族計画に沿った、避妊方法が実践が可能なのです。
ピルの効果2:月経困難症
ピルによって「月経困難症」が改善します。
月経困難症とは、月経にともない症状(とくに月経痛)によって日常生活に支障を来す病気です。
ピルを使用すると「月経痛」がやわらぎます。
なお、「子宮筋腫」「子宮腺筋症」「子宮内膜症」などがあると、月経痛を助長させますが、このような原因がある月経痛もピルには改善する効果があります。
ピルの効果3:子宮内膜症
ピルによって「子宮内膜症」が改善します。
子宮内膜症とは、子宮の内膜のような成分が、子宮の中以外の部位(卵巣・腹膜など)に病変を作る病気です。
月経が来るたびに子宮内膜症は悪化しますが、ピルを使用すると子宮内膜症の病変は改善します。また、子宮内膜症に対する手術した後の再発を予防するためにもピルは使われます。
ピルの効果4:月経前症候群
ピルによって「月経前症候群」が改善します。
月経前症候群は、月経前の不快な症状(イライラしやすい・気分の落ち込み・頭痛・乳房痛など)をともなうものをいいます。
排卵後の黄体ホルモンが月経前症候群の症状と関係していると言われています。
ピルによって排卵がおさえられると月経前症候群の症状は和らぎます。
ピルの効果5:過多月経
ピルによって「過多月経」が改善します。
月経は厚くなった子宮内膜が剥がれておこります。
ピルを使うことで、子宮内膜が厚くなるのをおさえられ、月経の量は少なくなります。
まとめ
今回は「ピルの効果」について説明しました。
ピルをうまく活用することで、月経による症状をコントロールすることができて、より快適に日常生活を送ることができます。
また、ピルを避妊目的で使用することで、家族計画をサポートしてくれます。
ピルとうまく付き合うことで、女性の生活の質はグッと上がります。
「月経の症状」や「避妊方法」で悩んでいる場合は、一度、産婦人科を受診してピルに関して相談してみましょう。
身近に「ピル」に関して相談できるような産婦人科のかかりつけを見つけておくと安心ですね。
この記事によって「ピルの効果」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
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